ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

大分県日田から阿蘇山まで見える   No235

2004-11-24 13:31:08 | スケッチ
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、
11月1日に、「かんぽう」さんから
『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3  C0071 \1905E 
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)



大分県日田。日田は天領である。よそ者の自分は日田といえば
高校野球で甲子園に出た日田林高しか知らない。
日田は木材の産地でも有ると聞いた。それで林高なんだと
妙に納得した。
 人口は6万というからこのあたりでは結構大きな街なのだろう。
街の一角に小京都といわれる区域がある。
 案内された宿の窓から三隈川の清流が画面左から右へ流れていた。
川岸に並ぶのは屋型舟。夏には結構のにぎわいだそうだ。
この日はあいにくの雨模様だったが、前方の山並みを越えると
晴れた日には阿蘇山まで見通せるという。


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NY原油、50ドル突破、3週間振り    No232

2004-11-24 09:24:14 | 経済学
学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表

11月23日、NY原油先物市場で、50ドルを突破した。3週間振りである。
米国の暖房用油の在庫がここ10年で最低の水準に達したことを材料に
冬シーズン突入をはやして再び元気を取り戻してきたようだ。

 クリントン米元大統領は、2000年に在庫急減、原油高騰阻止の
切り札として戦略備蓄石油放出を決めたが、ブッシュ大統領には
いまのところその気配は全くなさそうだ。

 いつものことであるが、原油が上がり出すと、イラクのパイプラインが
爆破され、イラクの原油生産が日量75万バレル減り、110万バレルに
落ちるという材料を流して相場に提灯をつけている。

 しかし一部アナリストは、原油が再び値上りをはじめたのは、米国が
表向き否定しても事実上、米国政府がドル安を容認したとマーケットが
受けとめたことが背景だと指摘した。ドル安が今後も続く限り、ドル安に
連動して、あくまで目減りを防ぐために、原油相場は55ドルを再び突破して
60ドルも十分ありうると厳しい予測をしている。

 30数年前の第1次オイルショックもそのあとの原油高もドル安が底流にあり、
ドル安で目減りする石油代金減少を食いとめる産油国のぎりぎりの選択が
原油値上げにつながった歴史がある。

 11月23日、ユーロは対米ドルで、1ユーロ=1.3105ドルと有史来の高値を
更新した。米国の貿易赤字、財政赤字という双子の赤字を材料にしたこれまた
お決まりのコースである。

 ドル安になれば米国はどうなるか。米国の製造業はドル安になる分値上げ
せずに短期的にはライバルメーカーと対抗しやすくなる。海外からの輸入品が
高くなり、輸出が伸び、貿易収支改善に多少ともプラスになるだろう。

 ただ米国の消費者はどうか。バーゲンセールが減り、インフレが進むから
住宅ローンの金利が上がり生活は苦しくなるであろう。海外旅行をすれば
2年前100ドル出せば100ユーロのホテルに泊まれた。いまは77ユーロの
ホテルしか泊まれない。ドルの目減りを改めて実感するであろう。

 先日米FRB議長のグリーンスパン氏は米国の双子の赤字を理由に
ドル安の危険性を指摘した。それがドルの先安感を鮮明にさせたから
皮肉である。

 グリーンスパン氏の心配は、ドルの目減りで海外からの米国投資が
逃げ出すことである。米貿易収支赤字は慢性的に輸入が輸出を
上回っているからだ。6,000億ドル近い貿易赤字を埋めるために
米国は海外から月500億ドルの資金を入れなければならない。

 日本と中国2国で米国の発行財務省証券の25%を占めている。
彼らが資金を米国から引き上げたらどうなるか。ドル暴落である。
先週の米国市場で起こったドル安、債券安、株安は投資家の
ドル資産離れに対する不安心理が引き起こしたにすぎない。

 原油相場の値上がりはドルの目減りを防ぐ分かり易い手段である。
ドル安が進む限り、ドル建て商品は、原油に限らず鉱物資源も野菜も
穀物も値上りするであろう。
 
 ドル安が進み韓国ウオンが7年振りの高値まで値上りした。韓国は
いま不景気と物価高にあえいでいる。輸出に依存する韓国は
これ以上のウオン高にたえられない。

 韓国政府は大火事にならぬ前にドル買い・ウオン売りに
10億ドルを投入して急激なウオン高阻止に動いた。
ドル暴落〔大噴火〕は目先なさそうだが、火山〔ドル〕に噴煙が出始めた
ことはまぎれもない事実である。

 ユーロは有史来の高値を記録した。円相場は10月から既に
7%値上りした。残るは中国人民元ということで人民元切り上げ
圧力が来年にかけて高まる勢いである。

 日本の産業界では人民元切り上げはないというのが一般的
認識である。しかしアジアのコンセンサスでは5%から10%の
範囲内の小幅な元切り上げは2005年に必至と見られている。

 人民元が切り上がれば、他のアジア通貨も少なからず影響を
受けるであろう。当然対ドルで中国以外の国のアジア通貨も
切り上げの方向で 進むであろう。

 自国通貨が目減りすれば海外からの資金が逃げる。自国通貨が
強くなれば海外からの資金流入が増える。

 日本政府は円高のマイナス面を強調しているが、自国通貨の
値打ちが上がることは米国と反対で日本の国益からみてプラスの
要素が大きいだろう。

 原油が50ドルを再び突破した。日本は1ドル=100円だから持ちこたえて
おられる。これが1ドル=120円、130円となればほとんどの原料を
輸入に頼っている日本の消費者は悲鳴を上げるだろう。

 海外の投資家は値上りの可能性の有る強い通貨の国への投資に
関心を示すであろう。それがひいては日本株投資にも彼らが
再び目を向けるきっかけになるかもしれない。

 物事には悲観楽観両面ある。日本人ひとり一人が今回のドル安、
原油高を自分の問題としてしかと受けとめることができれば、
安い授業料と言えるかもしれない。(了)


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