学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表
週末、NYダウは、ミシガン大学の11月中旬での米消費者
信頼感指数が10月末の91.5から95.5へ大幅に改善した
ことを好感して、69ポイント高、10,539まで上昇した。
ハイテク株主体で構成されるナスダック指数も24ポイント上げ
ここ9ケ月振りの高値を記録した。
米大統領選挙前には、NYダウは10,000ドル割れで
悲観人気が横溢していた。様変わりである。
ミシガン大学の当の調査は月中間に一回、250所帯を対象に
実施され、さらに月末に500所帯対象に行われる。米国では
個人消費支出がGDP〔国民総生産)の2/3を占めるから、
ホリデーシーズンを目前に控えて、同指数に対する
投資家の関心はいやが上にも高まってきているようだ。
ウオールストリートジャーナル・オンラインニュースは、
11月はじめ、55人のエコノミストを対象に、2期目に
入るブッシュ政権が最優先課題、つまり専ら何と
取り組むべきかについてアンケート調査を実施した。
以下の順位となったという。
①財政赤字
②社会保障
③健康医療
④税制体系改革
⑤貿易赤字
⑥雇用問題
⑦原油高騰
⑧ドル安
どれをとっても米国が今直面している、すぐにでも
取りかからねばならない重要問題が並んでいる。
ブッシュ政権は、この4年間、イラクとアフガニスタンで莫大な
戦費を投入した。そのツケが出てきた。さらに9:11事件である。
テロ対策費用が追い討ちをかけた。景気浮揚策としての
大型減税も財政赤字を加速した。
米財政赤字は、9月末時点で、4,122億ドルに達した。
これは米GDPの3.6z%を占める。2期目のブッシュ政権は
2008年人2.8%まで引き下げると意気込んでいるが
果してどうか。
実現不可能だろうというのが一般的見方だ。どれ一つ
とっても手をつけるとはねかえりがきついからだ。
今回の調査で、興味深いのは、ランキングのドン尻に
ドル安、その上の7位に原油高騰が並んでいることである。
米大統領選挙前は、ドル安が一つの大きな争点であった。
加えて原油高騰も一次は戦略備蓄石油放出までしてでも
と原油相場高騰を深刻に懸念していた。
ドル安がドンジリ評価。ブッシュ政権が、口では強いドルを
いくら表明してもやる気がないことをとエコノミストがみ抜いた
証拠である。
今一つはあれほど騒いだ原油高騰問題が優先順位を
大幅に下げたことである。変れば変るものだ。予測ほど
当てにならぬものはない。
同じ日NY原油先物相場はバレル1.49ドル上げて
48.86ドルで取引された。原油相場は一年前より49%高い。
ところが原油相場はこの先下がるというムードが
ここ2週間マーケットに横溢しているという。
今回のエコノミストの投票結果は、気持ちの持ち方一つで
こうもひとの見方が変るものだということを万人に
分かり易く教えてくれた。
景気の『景』という字を注目していただきたい。
「日」という文字は「光」をあらわしている。日光のことである。
「京」は光があたって出きる「影」のことを意味している。
気持ちの持ち方次第で明るくなったり暗くなったりするから
景気と呼ぶのであろう。景気は気持ちの鏡である。
物には常に両面ある。光と影が織り成す世界である。
原油相場はこの先バレルドルまで下げると売り方は
これ見よがしといま弱気を吹き込んでいる。
原油相場は10月25日に史上最高値のバレル55.67ドルを
記録した。まだ3週間も経っていない。買い方の旗色ははなはだ
良くない。売り方の逆襲がはじまった。
しかし、原油を取り巻く基本的な環境は不変である。
イラクではまだ何が起こるか知れたものではない。OPECの
生産余力もほとんどない。中国の原油がぶ飲みは
続くだろう。冬場到来で原油シーズインでひとたび寒波が
襲来すればガソリン在庫は払底する。
ミシガン景況感指数の好転も似たようなものだ。
米大統領選挙がテロ攻撃もなくあっさり決着がついた。
アメリカ人ひととひとりがホットしたのではないか。
米国の個人消費はクリスマスシーズンに向けて
一挙に爆発する。
12月に入ると米国の家庭ではクリスマスの飾りつけが始まる。
米国駐在員時代の古い話であるが、クリスマスカードを家々の
窓際に並べてその日を待つ姿がよく見られた。
今回のミシガン大学の景気指数を見て今年のクリマス
シーズンはいただきと多くの人が期待感をふくらませて
いるのではないか。
今朝の日経ダウは、米株高に連れ高して100ポイント近く
上昇してはじまった。米国株におんぶにだっこの日本株は
まことに頼りないが、少しは景気付けになるだろう。
病は気からというではないか。健康第一。元気を出して
今日も一日頑張ろう。(了)
週末、NYダウは、ミシガン大学の11月中旬での米消費者
信頼感指数が10月末の91.5から95.5へ大幅に改善した
ことを好感して、69ポイント高、10,539まで上昇した。
ハイテク株主体で構成されるナスダック指数も24ポイント上げ
ここ9ケ月振りの高値を記録した。
米大統領選挙前には、NYダウは10,000ドル割れで
悲観人気が横溢していた。様変わりである。
ミシガン大学の当の調査は月中間に一回、250所帯を対象に
実施され、さらに月末に500所帯対象に行われる。米国では
個人消費支出がGDP〔国民総生産)の2/3を占めるから、
ホリデーシーズンを目前に控えて、同指数に対する
投資家の関心はいやが上にも高まってきているようだ。
ウオールストリートジャーナル・オンラインニュースは、
11月はじめ、55人のエコノミストを対象に、2期目に
入るブッシュ政権が最優先課題、つまり専ら何と
取り組むべきかについてアンケート調査を実施した。
以下の順位となったという。
①財政赤字
②社会保障
③健康医療
④税制体系改革
⑤貿易赤字
⑥雇用問題
⑦原油高騰
⑧ドル安
どれをとっても米国が今直面している、すぐにでも
取りかからねばならない重要問題が並んでいる。
ブッシュ政権は、この4年間、イラクとアフガニスタンで莫大な
戦費を投入した。そのツケが出てきた。さらに9:11事件である。
テロ対策費用が追い討ちをかけた。景気浮揚策としての
大型減税も財政赤字を加速した。
米財政赤字は、9月末時点で、4,122億ドルに達した。
これは米GDPの3.6z%を占める。2期目のブッシュ政権は
2008年人2.8%まで引き下げると意気込んでいるが
果してどうか。
実現不可能だろうというのが一般的見方だ。どれ一つ
とっても手をつけるとはねかえりがきついからだ。
今回の調査で、興味深いのは、ランキングのドン尻に
ドル安、その上の7位に原油高騰が並んでいることである。
米大統領選挙前は、ドル安が一つの大きな争点であった。
加えて原油高騰も一次は戦略備蓄石油放出までしてでも
と原油相場高騰を深刻に懸念していた。
ドル安がドンジリ評価。ブッシュ政権が、口では強いドルを
いくら表明してもやる気がないことをとエコノミストがみ抜いた
証拠である。
今一つはあれほど騒いだ原油高騰問題が優先順位を
大幅に下げたことである。変れば変るものだ。予測ほど
当てにならぬものはない。
同じ日NY原油先物相場はバレル1.49ドル上げて
48.86ドルで取引された。原油相場は一年前より49%高い。
ところが原油相場はこの先下がるというムードが
ここ2週間マーケットに横溢しているという。
今回のエコノミストの投票結果は、気持ちの持ち方一つで
こうもひとの見方が変るものだということを万人に
分かり易く教えてくれた。
景気の『景』という字を注目していただきたい。
「日」という文字は「光」をあらわしている。日光のことである。
「京」は光があたって出きる「影」のことを意味している。
気持ちの持ち方次第で明るくなったり暗くなったりするから
景気と呼ぶのであろう。景気は気持ちの鏡である。
物には常に両面ある。光と影が織り成す世界である。
原油相場はこの先バレルドルまで下げると売り方は
これ見よがしといま弱気を吹き込んでいる。
原油相場は10月25日に史上最高値のバレル55.67ドルを
記録した。まだ3週間も経っていない。買い方の旗色ははなはだ
良くない。売り方の逆襲がはじまった。
しかし、原油を取り巻く基本的な環境は不変である。
イラクではまだ何が起こるか知れたものではない。OPECの
生産余力もほとんどない。中国の原油がぶ飲みは
続くだろう。冬場到来で原油シーズインでひとたび寒波が
襲来すればガソリン在庫は払底する。
ミシガン景況感指数の好転も似たようなものだ。
米大統領選挙がテロ攻撃もなくあっさり決着がついた。
アメリカ人ひととひとりがホットしたのではないか。
米国の個人消費はクリスマスシーズンに向けて
一挙に爆発する。
12月に入ると米国の家庭ではクリスマスの飾りつけが始まる。
米国駐在員時代の古い話であるが、クリスマスカードを家々の
窓際に並べてその日を待つ姿がよく見られた。
今回のミシガン大学の景気指数を見て今年のクリマス
シーズンはいただきと多くの人が期待感をふくらませて
いるのではないか。
今朝の日経ダウは、米株高に連れ高して100ポイント近く
上昇してはじまった。米国株におんぶにだっこの日本株は
まことに頼りないが、少しは景気付けになるだろう。
病は気からというではないか。健康第一。元気を出して
今日も一日頑張ろう。(了)