ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

米景気回復期待からNYダウ221ドル高、原油68ドル(学校で教えてくれない経済学)

2009-06-02 10:14:13 | 経済学
  6月1日、NY株式市場は、5月の米ISM製造業景況感指数が、42.8と前月比2・7ポイント上昇、予想値を上回り、米個人所得が回善したことを好感、GM破たんのニュースも悪材料出尽くしと前向きに評価した。NYダウは、先週末比221ドル、2.6%値上がり、8,721ドルで取引を終了した。S&P平均株価、ハイテク株指数ナスダックともに3%近く値上がりした。

  株式市場へ資金が流れ、債券相場が引き続き値下がりした。債券値下がりにより利回りが上昇した。10年物国債の利回りは、0.219%上昇、年3.680%となった。10年物利回りは、米住宅ローン金利引き上げに連動する。住宅ローン金利の上昇は住宅市場回復に水を差す可能性を示唆している。

  NYダウ上昇は、エクソンモービル、シエブロンがそれぞれ3.5%、3.8%高、キャタピラー5.9%高、アルコア6.6%高といずれも資源高に関連した材料株が相場をけん引した。NYダウ30種対象銘柄だったGMとシティグループが外され、代わって入るシスコシステムとトラべラーズ株がそれぞれ5.4%、3.1%値上がりしたとWSJ紙は紹介していた。

  中国株、香港株に代表されるが、アジア株が軒並み値上がりしたことも影響したと今朝のNHK「おはよう世界」で紹介していた。ブラジルはじめラテンアメリカの株式市場も大幅値上がりした。鉄鉱石、銅、スズなど非鉄金属相場の値上がりがメキシコ、チリ―株を引き上げたと今朝のWSJ紙は紹介していた。

  NY原油(WTI)先物相場は、米ISMデータを好感、石油需要回復期待から、バレル前週末比2.27ドル、3.4%高い68.58ドルで取引を終了した。中国物流購入連合会が、5月の製造業購買担当者景気指数が(PMI)が、0.4ポイント悪化したが、53.1だったと前向きに評価したことも原油相場を下支えしたと今朝のWSJ紙は解説している。

  石油関連では、NY原油がバレル68ドルを超えたことを受けて、中国政府は、国内のガソリン価格を油種別にリッター当り4.78元、5.19元、5.52元へそれぞれ6%引き上げると発表したと香港テレビをNHKBSが紹介していた。

  一方、NY外国為替市場は、株高、米政府による債券買いを嫌気して引き続き売られ、対ユーロでは、1ユーロ=1.4240ドル、対英ポンドでは1英ポンド=1.6495ドルまで下げ、ほぼ全面安の展開となった。午後の取引では、ややドルが買い戻され、1ユーロ=1.4150ドル、1ドル=96.65円で取引された。

  中国訪問中のガイトナー米財務長官は、「米国は大型景気対策を実施しており、米国国債は安全だ」と語ったと今朝のCNNテレビが紹介していた。中国は3月末時点で7,678億ドルの米国債を保有している。中国の米国債売りのうわさは消えていない。事あるごとに中国の米国債に関する動きが、ドル売り材料に使われるだろう。

  今朝のトピックスはGMが、米連邦破産法第11条申請の二ユースである。NHK「おはよう世界」でも、米CNN,英BBC,ドイツZDFそれぞれ詳しく紹介していた。BBCは「米国の夢の終わり」と述べ、ドイツZDFは「納税者には高くつく」と解説していた。

  米CNNは、オバマ大統領が、「将来の子供たちのために政府は放置できなかった」と国民に理解を求めたと紹介していた。CNNはGMのヘンダ―ソンCEOの会見を紹介したが、経営陣の入れ替え、車種の削減、工場閉鎖、効燃費車、環境にやさしい車種を生産する。顧客を第一に考える、世界レベルの優秀な車を作る会社になると語っていた。

  今朝のNY株式市場は、大幅に上げたが、このまますんなりと上昇を続けると見る専門家は少ない。GMが破産法申請後、果たして改革が軌道に乗るか誰にもわからないと言うのが正直な感触であろう。米国の長期金利が上げに転じれば住宅需要の回復を遅らせる。

  米国の貯蓄率が、着実に上がってきているというデータも出てきている。アメリカ人の過剰消費に助けられて世界のお金が回転していた。アメリカ人に長年染みついた生活パターンが一朝一夕に改善するかどうか。アメリカが普通の国に変わるとなれば、アメリカに肩代わりしてどこの国が消費してくれるかであろう。

  このところの原油相場上昇に伴い、ガソリン相場が上がれば、その分米個人消費の足を引っ張る。中国政府はガソリン価格を一律6%値上げした。中国は年間消費の日量800万バレルの半分を輸入している。今回の値上げが、中国の原油輸入にブレーキをかけるかもしれない。

  過ぎたれば、なお及ばざるが如しである。食べ過ぎが健康に一番良くない。原油価格はバレル68ドルまで上げたが、わずか2ケ月前の2倍と上げピッチが速すぎる。ここは一息いれてもおかしくない。(了)


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パリ北駅:タリスでアムステルダム(スケッチ&コメント)

2009-06-02 10:12:01 | スケッチ


パリ北駅:タリスでアムステルダム

江嵜企画代表・Ken



 パリでの充実した時間を過ごした後、5月20日朝、8時25分発国際列車タリス(Thalys)が待つパリ北駅へ向かった。余裕を持って駅に着くためこの日のモーニングコールは6時30分である。あわただしくホテルで朝食を済ませ、無事全員バスに乗り込んだ。

 朝のパリ市内はさすがに人通りも少ない。途中、ムーランルージュ1889年の看板が窓から見えた。予定時間前にパリ北駅に着いた。幸い時間的余裕が出来プラットフォームの様子をスケッチした。出発前に駅員が数人集まっていた。男女とも駅員のユニフォームは、上がブルー、下が黒で統一されていた。テレビカメラがはいり何やら実況放送する珍しい現場も目の前で見ることが出来た。 

 駅に着く前のバスの中で、ガイドさんからこの駅は治安が良くないからスりに注意してくださいと警告を受けた。駅に着くなりジプシーがねらっているという情報である。ルーマニア系だとガイドさんが解説した。ルーマニア系に限らないだろうが、困った話である。

 蚤の市でもスリだ、スリだと脅かされたが、駅の構内でも油断できない。パリ北駅でもそうだがヨーロッパの鉄道の駅には改札がない。そのまま誰でも駅構内に入れるから泥棒の格好の稼ぎ場にもなっているのであろう。

 パリ北駅は西から順番に1番ホームから44番まである。タリスは7,8番から出る。3~6番からはユーロスターといいロンドンへ行く國際列車の姿が遠景に見えた。

 パリ市内を抜けると30分もたたぬうちに、早や田園風景である。乳牛であろうか放牧された牛の群れが線路傍に見えた。馬もいた。羊も見えた。時々町が見えると言った具合である。アムステルダムまでの所要時間は約4時間である。ヨーロッパは列車の旅がお勧めだ。ツアー料金に含まれているから明細不明だが、一等車は実にゆったり座れる。

 昨年1月にたまたまベルギー、ブリュッセルからオランダ、スキポール空港駅までタリスに乗った。今回は逆順である。ブリュッセル南駅で5分止まった。旧友に再会した思いがした。次にアントウエルペン駅にも5分止まった。アントウエルペンでは、その時、世界有数の動物園を訪ねた時のことがよみがえった。

 アムステルダム中央駅に、タリスはすべるように、ほぼ時間通り、到着した。(了)




タリス車中風景

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レストランLe Cdibni (スケッチ&コメント)

2009-06-02 10:08:41 | スケッチ


レストランLe Cdibni

江嵜企画代表・Ken



 パリ滞在2日目はシャンパンの生まれ故郷であるシャンパニュー(ランス・エべルネ)を朝一番で訪れ、ランス大聖堂近くのレストランLa Cadibniで昼食をとった。配膳待ちの時間を狙ってあわただしくスケッチした。

 パリを出て一時間足らずでバスの両サイドから見える景色は一面麦畑である。ガイドさんがレンギョウの花が美しく咲いていますね。夏に向かって咲く花ですと解説してくれたが、キョロキョロしているうちに見失った。

 ガイドさんが、窓の右手に立て札が見えますね。あれが第一次大戦の戦場です。看板を立てて残すのですと教えてくれた。

 目の前に見える畑はブドウ畑です。シャンパンに使うブドウは背が低いのが特徴です。ここのブドウ畑は13度のこう配がついています。太陽の光線を満遍なく受けるためです。夜に気温が急に下がります。背が低いことでブドウの熟成に都合がいいのです。ブドウの収穫期は9月中,下旬である。2日間で一気に収穫するため3,000人のアルバイトを雇いますとよどみなく説明が続いた。

 いよいよランスの街に入りました。見てください。町が豊かでしょう、とガイドさんが問いかけた。町の真ん中に必ず立派な教会があります。農協の建物があります。高価な邸宅が多い。ランスは人口3万の小さな町です。町は良く整備されています。全てシャンパンのお陰ですとメモも追いつかぬ速さで説明した。

 Moet&Chandonとシャンパンを開発し世に広めた二人の名を刻んだ銅像が入り口近くの中に建てられていた。ここにはナポレオンがショセフインを伴って訪れました、と。

 フランスに来ると、なんでもナポレオンである。あの建物は、ナポレオンがどうしたこうした、ジョセフインとどうしたこうしたと、ガイドさんの説明に必ずついた。

 昼食を済ませた後、バスは一路パリのホテルに向かった。この日の夜は、いよいよ日本画家、森田りえ子さんご招待の大夕食会が午後8時に控えていた。(了)

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