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米FOMC待ちでNYダウ16ドル安、原油69ドル台へ(学校で教えてくれない経済学)

2009-06-24 11:08:36 | 経済学
 物の値段は基本的には需給で決まる。しかし、ドル相場が上がれば原油が下がる。ドルが下がれば原油が上がることはしばしば起こる。投機資金がそこに付け込む。一年前、原油が史上最高値のバレル147ドル台まで駆け上った時も似たような動きをした。

 6月23日、NY原油(WTI)先物相場は、前日比バレル1.74ドル上げ、69.24ドルで取引を終えた。WSJ紙によれば、ガソリン在庫増加は無視し、原油在庫減少を米石油連盟が発表したことを材料にしたと解説している。

 同日、NY外国為替市場では、ドルが対ユーロで売られ、前日の1ユーロ=1.3865ドルから一時、1.4109ドルまで値下がりしたと今朝のWSJ紙は伝えた。円相場は、1ドル=95.14~19円、1ユーロ=133.93~03円で取引された。

 この日ユーロが買われた背景に、ドイツの製造業景況感指数が改善した。下降トレンドに向けた最悪期は脱したとする見方が出て来たとのあるシンクタンクの指摘や、ECB(欧州中央銀行)のAxel Weber理事が、追加利下げはないと発言したことがユーロ買いの材料にされたとWSJ紙は紹介していた。 

NY株式市場では、23から24日、2日間開かれる米FOMC(公開市場委員会)で、具体的にどのような文言が声明文に盛り込まれるか見極めたいとする空気が強く、薄商いの中、前日比16ドル安、8,322ドルで取引を終了した。

 今朝のNHK・BS「おはよう世界」が紹介するブルームバーグによれば、この日発表された5月の米中古住宅販売実績が前月比増加したが、予測以下あった。販売は増えたが住宅建設は横ばいである。米国経済が「底を打った」と言えないと一部専門家の見方を紹介していた。

 この日、400億ドルの2年物の米国債入札が行われたが、順調に消化された。一部に米国債の海外からの買いが鈍れば、さらにアメリカ資産離れが進むとの懸念が根強かっただけに一息ついた格好だ。

 先の「おはよう世界」では、イランのデモ隊の報道をめぐって、イギリスとイランが双方の外交官をお互いに国外に追放する事態にまで発展してきていることや、この日、オバマ米大統領もイラン情勢を憂慮するとの演説をしている映像を流していた。

 それにつけても日本と言う国は幸せな国だなとつくづく思う。東洋的諦観という言葉があるが、年寄りが言うならまだ許せるが、若い世代までがそうだから先が心配である。(了)

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