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世界経済見通しをー1.7%からー2.7%へ下方修正、原油67ドル割れ、NYダウ200ドル安

2009-06-23 10:14:20 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


 世界銀行が、2009年の世界の経済見通しを3月予測の1.7%マイナスから2.9%マイナスへ下方修正した報せを受けて、NY株式市場はほぼ全面安の展開となり、NYダウは、前日比200ドル安の8,339ドル、ナスダック指数は、同61ポイント安の1,766で取了したと今朝のWSJ紙は伝えた。

 今朝のNHK・BS「おはよう世界」が紹介するブルームでは、おなじみのクリス・ヴァレリオ記者が、「3月半ばから相場をひっぱっていた金融株の下げがきつかった。今朝ワシントンから、議会で審議中の金融改革案で、ヘッジファンドの手の内があからさまにされるとの懸念がうまれたことも影響した」と解説していた。

 6月23~24日に米FOMC(公開市場委員会)で、今後の金融政策についてどのような具体的コメントが発表されるのか見極めたいとする空気も相場にマイナスに働いた
と先のクリス記者が話していた。

 世界銀行の二ユースは、NY原油相場も直撃した。世界景気の回復が遅れれば、その分原油消費も減る。NY原油(WTI)先物相場は、前日比バレルあたり2.62ドル、3.8%値下り、66.93ドルで取引された。

 WSJ紙は、今朝の原油の下げは、アメリカのガソリン在庫増加を懸念したと解説していた。スタンド売りのガソリンの値段はガロン2.69ドルである。採算悪から精製メーカーの稼働率は現在85%まで落としている。WSJ紙は、今年の夏不景気のためアメリカ人がドライブを控える。在庫がさらに増える。ガソリンの今の値段で十分安すぎることはないと専門家のコメントを紹介していた。

 原油相場は、年初めの安値のバレル32ドルから一時バレル72ドルまで倍以上まで急反発していた。全てとは言はないが投機資金が原油はじめ商品市場へ流れ込んだ結果である。サブプライムローンで出た焦げ付きを一刻も早く回収しなければならない。
 
 金余りでなければ出動したくとも先立つものがなければ当然動けない。ところが米FRB先頭にドル札を天井知らずに刷り続けている。政策金利もゼロから0.25%である。投機資金が鵜の目鷹の目でおいしい餌場を狙って当然だろう。ところが世銀の警報が耳に入ったのか、鳥たちは、原油市場から一端身を引いた。その結果が原油67ドル割れである。

 一方、今朝のNY外国為替市場で、1ユーロ=1.3826ドルはじめ特に対カナダドル、豪ドルでドルが買われた。ところが、1ドル=95.90~95円と対円のみドルが売られた。深く考えることではないかもしれないが、興味深い動きである。(了)

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