ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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米雇用統計を受けてドル買い戻しの動き(学校で教えてくれない経済学)

2009-06-07 10:18:45 | 経済学
約3週間ぶりに神戸三宮にある馴染みの和食レストランへ出かけた。若い女性で大いににぎわっていた。ご繁盛で結構ですね、とマスターに水を向けたら、今回のインフルエンザ騒動には、参りました。今日のようにお客さんに来てもらえるのは、パニック以来初めてです、と答えてくれた。

神戸でインフルエンザ騒動がピークの1週間をたまたま、さるツアーでフランス、オランダで過ごした。日本に帰ったのが5月22日だったが、三宮が死の街になっていたのでびっくりした。こういう情景を見ていると、本当に日本という国は、怖い国だとつくづく思う。60数年前も、日本国民全てが、駆り立てられるように戦争一色になっていった。

皆がマスクをつけるからマスクをつける。マスクを付けていないと奇人変人扱いされる。何のためにマスクを付けるのか。とりたてて用事のない人は神戸に出かけないようにしましょうと官庁が呼びかけ、それをマスコミが報道して、パニックが加速したのであろう。

パニック(Panick) を英和辞典で引いた。ギリシアが語源。恐慌は、Pan(足はヤギに似て、頭に角があり、ヤギの耳をしている、山野・牧羊の神)によるものと考えられていた。①精神的恐慌,、②経済用語としてパニック,恐慌とあった。

先週、九州のさる会合で、例の「為替・原油・金利」3点セットについて話す機会があり、全てを水鳥だと思えば、分かりやすいのではないか、鳥がドルから逃げればドルが下がる、原油に鳥が集まれば原油が上がる。ドルに鳥が集まれば金利は上がると話した。

今朝のWSJ紙によれば、先週末のNY外国為替市場で、ドルが買われ、1ユーロ=1.3968ドル、1ドル=98.86円で取引された。5月の米雇用の減少が、昨年9月15日のリーマン破たん以降最少の34万5000減にとどまった。ドルのパニック売りの時期が終了したかもしれないとの見方が出て来たとのさる専門家の意見を紹介していた。

同じWSJ紙に、米FRBが利上げの時期を探り始めたという記事が出ていた。米FRBは、政策金利を0~0.25%へ引き下げた。最近の傾向として、10年物国債が値下がりし、利回りがじりじり上がってきている。翌日物金利は0.5%前後まで下げたが、逆に10年物の金利は3.8%台で、鳥のお尻を見ていると、上がりたがっているように見えて来る。

米失業率は、4月8.9%、5月は予測の9.2%を超えて9.4%と下げ止まる気配はない。住宅の値段は下がり続けている。米国景気の本復にはなお時間を要する。しかし、最悪の時期は脱しつつあると、鳥は、実感しつつあるのかもしれない。たかが為替、されど為替である。為替を鳥だと思って、為替の動きを、身近な存在として観察して欲しい。(了)

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