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鷹島モンゴル村風景
江嵜企画代表・Ken
友達のTさんが、年2回、日帰りコースで、九州を案内しくれるようになってマル3年たった。
今回はどこに連れていってくれるのかなと、楽しみにしていたら、「たかしま」という。「たかしま」と聞いて「高島」だと条件反射した。ところが「鷹島」だという。最終目的地は鷹島モンゴル村だという。鷹島も知らない神戸の人間が、モンゴル村となるとなお迂遠である。
福岡の町から車で約二時間強で、長崎県松浦市に着き、松浦市役所をまず表敬訪問した。思いがけず、美味な魚料理までご馳走になった。最近、鳥の話に凝っていることもあり、「たかしま」がなぜ「鷹島」なのかと愚問を呈した。
空の上から見ると鷹が大きく左右に翼を広げた形にそっくりである。それが鷹島の名前のゆわれではないかと、市の職員のKさんが教えてくださった。くだんのモンゴル村は右の翼の先端に位置している。
「元寇ロマンの島 鷹島」のタイトルが鷹島歴史民俗資料館のパンフレットについていた。冒頭には、1281年、7月30日、夜、総勢4400隻の船と14万人といわれる元軍の大半が鷹島周辺の海底に沈んだとあった。
鷹の尻尾のつけねに近いところには、歴史民俗資料館と埋蔵文化財センターがある。圧巻は、埋蔵文化財センターにある、海底で発見され、現在、保存処理中の木製のイカリが展示されていることだ。福岡に戻ってこの話をした。言葉をかけた人がたまたま運が悪かったのか、全員が知らないと答えた。福岡からだと行けない距離ではない。誠にもったいない。
元寇、蒙古襲来の話は、子供のころ教科書で学んだ。しかし、現物のイカリを目にすると俄然、700年という気の遠くなるような年月が吹っ飛んでしまったことを白状する。是非とも、鷹島を訪ねて自分の目で確かめてほしい。
往路は松浦市今福港からフエリーで鷹島にわたった。帰路は、今年4月18日に開通した、できたてほやほやの鷹島肥前大橋のお世話になった。通行料無料ということに感心した。モンゴル村には、王貞治さん直筆の「必勝」の文字を刻んだモニュメントもあった。鷹(ホークス)にちなんで、松浦市はプロ野球のソフトバンクを応援している。
モンゴル村には、モンゴルから運んできたゲルが30棟展示されていた。一つのゲルで4名まで泊まれると松浦市のパンフレットにあった。
モンゴル村からスケッチした。(了)