(学校で教えてくれない経済学)
米ドルが2日のNY為替市場で再び上昇に転じ、5年ぶり高値を付けた。ドルは対円で07年8月以来7年ぶり高値、1ドル=119.22円を付けた。円は対ユーロでは1ユーロ=147.62円で取引された。11月の米雇統計では10ケ月連続で増加すると見られていることから米FRBによる引き締めの根拠を用意するだろうと2日付けブルームバーグニュース電子版でRachelEvans記者が書いた。同記事よれば「豪ドルが対ドルで下落、ロシアルーブル、ノルウエークローネが値下がりした。いずれもNY原油先物相場が再び下げたことが手掛かりとなった。原油WTIはバレル66.81ドルへ値下がりした。NY金相場は1,198.40ドルへ反落した。米FRB、フィッシャー副議長は『原油安が米経済にプラスになる』と発言した。」
ロシアルーブルは一時1ドル=55ルーブル台まで下げ史上最安値を更新した。ロシアルーブルの急落にはロシア経済が2,015年1~3月には09年以来のリセッションに陥ると、ロシア経済発展省、べデフ次官の発言が影響したと2日付のブルームバーグニュースでOlgaTanas記者が書いた。同次官は「15年のロシアGDPは0.8%減少する。従来は1.2%増とみていた。今年10~12月期はゼロないしマイナス成長を見込んでいる。」と話した。「ウクライナをめぐる対ロシア経済制裁の影響やロシアルーブル安に伴うインフレ高進、さらに輸出の柱である原油相場が30%以上値下がりしたことが追い打ちをかけ、ロシア経済が揺らいでいる」と書いた。
ロシア関連のニュースではNHK/BS「ワールドニュース」が3日朝伝えたロシアRTRは「プーチン大統領はトルコ、エルドアン大統領との記者会見の場でブルガリアを起点する黒海経由での天然ガスパイプライン建設を断念せざるを得ないと発言したと伝えた。2日付のブルームバーグ電子版でStephenBierman記者は「プーチン大統領は黒海経由で欧州へ天延ガスを送るサウスストリーム中止を明らかにした。かねてからEUが反対していた。今回のロシアの決定は、ロシアと欧州との関係が一段とほころびつつあることを表している。」と書いた。ロシアRTRは「ブルガリアは欧米の圧力に屈した。」と解説していた。ロシア関連のニュースが多いが、3日朝放送のドイツZDFはウクライナ東部、グザンスク共和国、ドネツク共和国親ロシア派とウクライナ政府との間で停戦合意が成立、かすかな希望が生まれた。しかし、今まで停戦合意はことごとく打ち破られてきた。一方、2日開かれたNATO外相会議で当初2016年から開始予定の対ロシア防衛の「速攻部隊」を1年前倒しで実施する。4,000人で構成される部隊の大部分はドイツ軍が当たる。」と伝えていた。
2日、NY市場では、10月の米建設支出前月比1.1%増、11月米自動車販売の前年同月比4.6%増に加えて再び原油安に転じたことを受けてNYダウは前日比102ドル高、17,879ドルと最高値を更新した。週末発表の米雇用統計で予想を上回るデータが出ればさらにドル高が進むと「キャッチ!世界の情報」(経済情報)出演のみずほ証券、日野景介氏は話していた。原油安に連動してルーブル安が進む。益々プーチンリスクに目が離せなくなりそうだ。(了)
米ドルが2日のNY為替市場で再び上昇に転じ、5年ぶり高値を付けた。ドルは対円で07年8月以来7年ぶり高値、1ドル=119.22円を付けた。円は対ユーロでは1ユーロ=147.62円で取引された。11月の米雇統計では10ケ月連続で増加すると見られていることから米FRBによる引き締めの根拠を用意するだろうと2日付けブルームバーグニュース電子版でRachelEvans記者が書いた。同記事よれば「豪ドルが対ドルで下落、ロシアルーブル、ノルウエークローネが値下がりした。いずれもNY原油先物相場が再び下げたことが手掛かりとなった。原油WTIはバレル66.81ドルへ値下がりした。NY金相場は1,198.40ドルへ反落した。米FRB、フィッシャー副議長は『原油安が米経済にプラスになる』と発言した。」
ロシアルーブルは一時1ドル=55ルーブル台まで下げ史上最安値を更新した。ロシアルーブルの急落にはロシア経済が2,015年1~3月には09年以来のリセッションに陥ると、ロシア経済発展省、べデフ次官の発言が影響したと2日付のブルームバーグニュースでOlgaTanas記者が書いた。同次官は「15年のロシアGDPは0.8%減少する。従来は1.2%増とみていた。今年10~12月期はゼロないしマイナス成長を見込んでいる。」と話した。「ウクライナをめぐる対ロシア経済制裁の影響やロシアルーブル安に伴うインフレ高進、さらに輸出の柱である原油相場が30%以上値下がりしたことが追い打ちをかけ、ロシア経済が揺らいでいる」と書いた。
ロシア関連のニュースではNHK/BS「ワールドニュース」が3日朝伝えたロシアRTRは「プーチン大統領はトルコ、エルドアン大統領との記者会見の場でブルガリアを起点する黒海経由での天然ガスパイプライン建設を断念せざるを得ないと発言したと伝えた。2日付のブルームバーグ電子版でStephenBierman記者は「プーチン大統領は黒海経由で欧州へ天延ガスを送るサウスストリーム中止を明らかにした。かねてからEUが反対していた。今回のロシアの決定は、ロシアと欧州との関係が一段とほころびつつあることを表している。」と書いた。ロシアRTRは「ブルガリアは欧米の圧力に屈した。」と解説していた。ロシア関連のニュースが多いが、3日朝放送のドイツZDFはウクライナ東部、グザンスク共和国、ドネツク共和国親ロシア派とウクライナ政府との間で停戦合意が成立、かすかな希望が生まれた。しかし、今まで停戦合意はことごとく打ち破られてきた。一方、2日開かれたNATO外相会議で当初2016年から開始予定の対ロシア防衛の「速攻部隊」を1年前倒しで実施する。4,000人で構成される部隊の大部分はドイツ軍が当たる。」と伝えていた。
2日、NY市場では、10月の米建設支出前月比1.1%増、11月米自動車販売の前年同月比4.6%増に加えて再び原油安に転じたことを受けてNYダウは前日比102ドル高、17,879ドルと最高値を更新した。週末発表の米雇用統計で予想を上回るデータが出ればさらにドル高が進むと「キャッチ!世界の情報」(経済情報)出演のみずほ証券、日野景介氏は話していた。原油安に連動してルーブル安が進む。益々プーチンリスクに目が離せなくなりそうだ。(了)