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原油WTIバレル55ドル台へ再び下落、原油安、低金利、雇用堅調を材料に、NYダウ154ドル高

2014-12-23 10:34:46 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


日本円が対ドルで4営業日続落、22日NY外国市場で1ドル=120.16円で取引された。円は対ユーロでも下げ、1ユーロ=146.76円で取引された。円売りの背景には世界的な株高で円への逃避が後退したためと22日付ブルームバーグニュース電子版でAndoreaEong記者は書いた。同記事によればロシアルーブルが続伸、中国の複数の閣僚が景気悪化に苦しむロシアを支援する用意があると表明した。サウジアラビア,ヌアイミ石油相が原油相場は回復するとの認識を示したことからロシア経済の低迷が欧州経済の重しになるとの懸念が後退した。南アフリカ・ランド、インドネシア・ルピアも上げたと書いた。

ドル買いの背景についてブルームバーグ、SusnneWalker記者は「米2年債と30年債の利回り格差が09年以来の最小を記録した。ノバスコシア銀行、米国債トレーディング、チャールズ・コメスキー氏は『米国で現状みられるような雇用増が続けば来年4月に利上げとなる。マーケットはそれに備えている。』と話した」と書いた。一方、22日、米株式市場では、4営業日続伸、NYダウは先週末比154ドル高、17,959ドルで取引を終えた。S&P500種平均も2,078へ史上最高値に接近したと書いた。米株式市場は、原油安、低金利、雇用改善持続を材料とした。中でもガソリン安が米消費者の信頼感指数を下支えしていると23日朝放送のCNBCテレビのキャスターが解説していた。

22日、NY原油先物相場がWTI,ブレント共に反落した。WTIはバレル55.50ドル、北海ブレント原油は60.10ドルで取引された。ブルームバーグ電子版でJosephClolli記者は「資産運用会社,スタイフェル・ニコラス氏は『原油安には強弱混在している』と語った」と書いていた。22日付のWSJ紙電子版で「原油100ドル台回復は不明とサウジ石油相が語った。イラク石油相は『OPECメンバーは減産で一致していない。石油価格は市場が決める。全て順調だとは、誰も言っていない。』と話した」と紹介していた。22日付のブルームバーグはS&P社が「シエル、トタル、BPの格付け見通しを[ネガティブ]とした。」と紹介した。

22日、NY原油は値下がりしたが、従来、原油値下がりと連動して下げていたロシアルーブルが反発した。中国の11月の原油輸入でロシア産原油が過去最大を記録したと22日付のブルームバーグ電子版でSarahChen記者は書いた。23日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でロシアRTRは中国は11月の石油でロシアからの輸入が前年比65%増加、一方、サウジアラビアからは減少した。中国向け原油パイプラインの建設も着々進展しているとロシアの中国傾斜を強調した。ロシア関連でブルームバーグのSimonKennedy記者は「ロシアはIMFに助けを求める段階に来ているがプーチンは求めたくともできないのはアメリカに屈服したも同然だからだが、英国が1956年のスエズ運河危機でIMFに助けを求めたがアイゼンハワー米大統領にブロックされた歴史がある。」と書いた。原油値下げで揺さぶりをかけて、米サウジ連合がロシア追い落としを図る。対ロシアでドイツ、メルケル首相の必死の仲介も成功していない。2015年はロシアが世界のリスクになりそうで不気味だ。(了)

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