柿の実習作
江嵜企画代表・Ken
柿の実をどうして描くか本日12月7日の「教室」で
日本画家の猪熊佳子先生からゼロから手ほどきを受けた。
柿の実は丸く見えるが実は5角形に角ばっている。
角ばっていることを頭に入れてそれでいて丸く描かないと
本物の柿に見えない。そのために表からは全く見えない
ところがどうなっているか、頭の中で円周を描きながら
写生する。
薄い紙を短冊に切って、柿の実のふくらみのあるところに
巻く。ふくらみの上と下で影のでき方が微妙に違う。ふくらみの
下の部分の方がわずかに影が濃い。
柿の実の中心に枝についた軸がある。軸と実のおしりにある
小さな突起は一直線に串刺し状態になっている。
軸が少しでもずれて柿の実の左右がアンバランスだと本物の
柿の実に見えない。
果たしてどんな柿の実が描けるか気の遠くなるような
作業がこれからはじまる。何枚も何枚もよく見て写生
したい。手に取って食べてみたくなるような柿の実が
描けたらどんなに楽しいだろうかと思うとわくわく
してくる。
実は、本日の柿の実のモデルは、前回の教室で筆者が
来年の作品に柿を描いてみたいと話していたのを覚えて
いた「教室」の仲間のKさんがご自宅の柿の木から枝ごと
3本切りとり、今朝の教室にわざわざ持参いただいものだ。
今年描いた南天は教室の3人のお仲間がご自宅の
南天を持参下さった。教室の仲間の温かいお心づかいに
胸が熱くなる思いである。(了)