NYダウを63ドル高にとどめる(学校で教えてくれない経済学)
サウジアラビア、ヌアイミ石油相は11日「価格は市場が決める」と発言した。サウジが減産の必要性を否定したとして11日NY原油(WTI)先物相場は続落、09年7月14日来はじめてとなるバレル59.95ドルで取引を終えたと11日付けブルームバーグ電子版でMarkShenk記者が書いた。11日、NY株式市場は、①11月米小売り高が前月比0.7%増加した。10月0.3%増を0.5%増へ上方修正した。②新規失業保険申請件数が予想を上回る減少で29万4,000件へ3,000件減少した。カブレラ・キャピタル・マーケット、ラリー・ベルッツィ氏は『小売り高は常に消費者の満足度を測る指標になる』と語った。11日、NYダウは一時前日比200ドル以上上げた。しかし、原油相場60ドル割れを材料にエネルギー株が売り直され、前日比63ドル高、17,593ドルで取引を終えた。」とブルームバーグ、OliverRenick記者が書いた。
11日NY債券市場では債券が一時売られたが、後買い戻され10年国債利回りは2.169%と変わらずだった。外国為替市場では、ドルが買い戻され、1ドル=118.89~92円、1ユーロ=147.45~54円で取引された。NY金は小幅安、オンス1,225.10だった。NHK/BS「キャッチ!世界の情報」(経済情報)出演の大和証券キャピタルマーケッツアメリカ、大宮弘幸氏は原油相場の先行きについて『サウジアラビアが減産する理由はないと表明した。中国、欧州での景気減速は続く。原油相場は落ち着きどころを探る展開がしばらく続く。』と話していた。12日朝放送のブルームバーグニュース出演のストラテジスト、Emaniel氏は「原油相場下落は減税効果に匹敵するかそれを上回る。今までは富裕層が景気をけん引してきた。時間のずれがあるが、消費者が原油安、ガソリン安を実感し始める。そうなれば消費者がお金を使い始めるだろう。2015年は消費者主導の景気回復になる。」と指摘していた。
12日朝5時45分放送のモーニングサテライトで「ロシア中央銀行は政策金利を現行の年9.5%から10.5%へ引き上げると11日発表した。」と伝えた。同行は「今後ルーブル安が進みインフレリスクがさらに高まれば追加利上げすることを示唆した」と解説した。12日朝放送のロシアRTRはルーブル下落、ロシア中央銀行利上げに触れず、インド訪問中のプーチン大統領がインド、モディ首相と会談内容を詳しく紹介した。インドは欧米による対ロシア制裁に一線を設けている。モディ首相は「ロシアとの間でエネルギー協力を進めるスタート地点に立った」と語った。プーチン大統領は「インドとロシアはBRICS5ケ国、上海協力機構メンバー。利益を共有する。2015年1月1日発効するユーラシア経済統一機構に両国は合意した。」と語った。今回、ロシアとインドは原子炉12基の建設含め航空機売却など多くの商談が成立した」と伝えた。一方豪ABCはアボット首相がウクライナ、ポロシェンコ大統領と会談したと伝え「豪州はウクライナへのウラン輸出協議開催に合意した。ロシアはウクライナにウラン輸出を停止、ウクライナは窮地に立たされていた」と解説していた。
12月11日原油相場60ドル割れのニュースは何かが始まることを教えているようだ。(了)
サウジアラビア、ヌアイミ石油相は11日「価格は市場が決める」と発言した。サウジが減産の必要性を否定したとして11日NY原油(WTI)先物相場は続落、09年7月14日来はじめてとなるバレル59.95ドルで取引を終えたと11日付けブルームバーグ電子版でMarkShenk記者が書いた。11日、NY株式市場は、①11月米小売り高が前月比0.7%増加した。10月0.3%増を0.5%増へ上方修正した。②新規失業保険申請件数が予想を上回る減少で29万4,000件へ3,000件減少した。カブレラ・キャピタル・マーケット、ラリー・ベルッツィ氏は『小売り高は常に消費者の満足度を測る指標になる』と語った。11日、NYダウは一時前日比200ドル以上上げた。しかし、原油相場60ドル割れを材料にエネルギー株が売り直され、前日比63ドル高、17,593ドルで取引を終えた。」とブルームバーグ、OliverRenick記者が書いた。
11日NY債券市場では債券が一時売られたが、後買い戻され10年国債利回りは2.169%と変わらずだった。外国為替市場では、ドルが買い戻され、1ドル=118.89~92円、1ユーロ=147.45~54円で取引された。NY金は小幅安、オンス1,225.10だった。NHK/BS「キャッチ!世界の情報」(経済情報)出演の大和証券キャピタルマーケッツアメリカ、大宮弘幸氏は原油相場の先行きについて『サウジアラビアが減産する理由はないと表明した。中国、欧州での景気減速は続く。原油相場は落ち着きどころを探る展開がしばらく続く。』と話していた。12日朝放送のブルームバーグニュース出演のストラテジスト、Emaniel氏は「原油相場下落は減税効果に匹敵するかそれを上回る。今までは富裕層が景気をけん引してきた。時間のずれがあるが、消費者が原油安、ガソリン安を実感し始める。そうなれば消費者がお金を使い始めるだろう。2015年は消費者主導の景気回復になる。」と指摘していた。
12日朝5時45分放送のモーニングサテライトで「ロシア中央銀行は政策金利を現行の年9.5%から10.5%へ引き上げると11日発表した。」と伝えた。同行は「今後ルーブル安が進みインフレリスクがさらに高まれば追加利上げすることを示唆した」と解説した。12日朝放送のロシアRTRはルーブル下落、ロシア中央銀行利上げに触れず、インド訪問中のプーチン大統領がインド、モディ首相と会談内容を詳しく紹介した。インドは欧米による対ロシア制裁に一線を設けている。モディ首相は「ロシアとの間でエネルギー協力を進めるスタート地点に立った」と語った。プーチン大統領は「インドとロシアはBRICS5ケ国、上海協力機構メンバー。利益を共有する。2015年1月1日発効するユーラシア経済統一機構に両国は合意した。」と語った。今回、ロシアとインドは原子炉12基の建設含め航空機売却など多くの商談が成立した」と伝えた。一方豪ABCはアボット首相がウクライナ、ポロシェンコ大統領と会談したと伝え「豪州はウクライナへのウラン輸出協議開催に合意した。ロシアはウクライナにウラン輸出を停止、ウクライナは窮地に立たされていた」と解説していた。
12月11日原油相場60ドル割れのニュースは何かが始まることを教えているようだ。(了)