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米FOMC会合で米利上げ時期前倒し実施示唆、NY株値下がり、一方、ドル買われ1ドル=110円台復帰、一方、原油高、食品他資材高で日本企業コスト高不可避、米FOMCは他人事でない

2021-06-17 07:41:54 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


6月16日、NYダウは34,033ドル、265ドル、0.77%安、S&P500,4,223,0.54%安、ナスダック、14,039,0.24%安と3指標揃って値下がりした。ダウはFOMC発表のあと一時、33,917ドルまで値下がりしたあと小幅に戻した。FOMC声明では政策金利を0~0.25%据え置いたが利上げ開始時期を前倒しすることを示唆したあと米債券が売られ、米10年債利回りが発表前の1.48%から発表後に1.575%へ5.10%急伸したと16日、ロイター電は書いた。

恐怖指数VIXは17.57と3.23%上昇した。NY外為市場ではドルが買われた。1ドル=110.65円、0.54%高、1ユーロ=132.88円、0.44%安、1英ポンド=154.88円、0.06%安、前日比ほぼ変わらずだった。NY原油(WTI)はバレル71.86ドル、0.36%高、北海ブレント、同74.05ドル、0.08%安、前日比ほぼ変わらず。米利上げ前倒しを米FRBが示唆したあと売られ、NY金はオンス1,830.80ドルと1.38%安と大幅下落した。ビットコインは3万8,617ドルと3.83%下落した。

16日、フィナンシアルタイムズ(FT)電子版はトップで「米FRB,2023年から利上げ開始示唆」と伝えた。16日、ワシントンポスト紙電子版は「バイデン、プーチン会談がジュネーブで16日開かれた。それぞれが個々で記者会見を開いた。共に「会談は{went well(上々だった)、but(しかし)「個々の問題では差異が残った」と話した。プーチンは「ロアシアはサイバー攻撃を行っていない」と述べた。バイデンは「サイバー攻撃を止めなければ報復する」と示唆した}と伝えた。ワシントンポストはバイデン、プーチン会談の記事のあとに「米FRBは利上げ時期を前倒しして実施」と書いた。

16日、ロイター電子版は「パウエルFRB議長はFOMC会合のあとの記者会見で「ワクチン接種ペースが鈍化している。変異株ウイルスによる感染拡大が依然リスクとして残っている」と述べた。FRBは利上げ時期の前倒し実施を示唆したあとドルが急伸した。ゼロ金利政策継続は全会一致で決定した。声明文と同時に公表されるドット・プロット(金利予測)欄で前回までは利上げは23年まで据え置きだった。今回はメンバーの内7名が22年末までの利上げをドット(予測)した。」と伝えた。

マーケットが注目していた米FOMC終了でひとつ不確定要素がクリアされた。FOMCの結論はある程度織り込み済みだったとは言えNY市場は「売り」で反応した。株価は全てではないがFOMCの決定を受けて17日の東京市場の反応が注目される。日本はワクチン接種で完全に後れを取った。この先原油高が進み1ドル=110円台が定着すると食料はじめ他の資源価格上昇に繋がり日本企業のコスト高を招くと外国人は見ている。日銀発表の1~3月の企業価格指数は前期比4.9%上昇した。輸入価格指数は25.4%上昇した。直近、米国、豪州産輸入牛肉の値段が急騰している。企業はコスト高を値上げで吸収しないと生き残れないが非常事態宣言で財布のひもは引き締めが続く。米FOMCは他人事でないだろう。(了)

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