米2月CPI(消費者物価指数)が前年同月比3.2%増(予想;3.1%増・1月:3.1%増)。コア(変動幅の大きいエネルギ-・食料除く)CPIは前年比3.8%増(予想:3.7%増・1月:3.9%増。CPI前月比0.4%増(予想:0.4%増・1月:0.4%増)、コアCPIは前月比0.4%増(予想:0.3%増・1月:0.4%増だった。
12日、NYタイムズ電子版は「2月の米CPIが前年比3.2%増、前月比0.4%増はインフレをStamp out(退治する)ことは難しいことを示した。」と伝えた。
12日、ロイター電子は「2月CPI増加でインフレ懸念は残った。3月19,20日開催の米FOMC会合のあとの記者会見でパウエルFRB議長発言待ちもエヌビディア株が反発した。つれてハイテク株高がリード。利下げ時期が6月以降になるなる可能性を市場は無視した。12日、NY市場は値上がりした。」と伝えた。
12日NY市場でダウは39,005ドル、235ドル0.61%高、S&P500は5,175と57ポイント、1.12%高、ナスダックは16,265と246ポイント、1.54%高で取引を終えた。個別銘柄ではエヌビディアが919.13ドル、7.13%高。ダウ銘柄ではマイクロソフトが415.28ドル、2.61%高、1銘柄でダウ指数を70ポイント押し上げた。
一方、ボーイングは184.24ドル、4.29%安、1銘柄でダウを54ポイント押し下げた。同社株は年初来30%値下りした。NYタイムズが3月12日記事でボーイングの品質管理システムの問題を指摘した。1月5日飛行中に発生したカナダ航空機のボーイング737型機のドア脱落事故の余波が収まらない。1月のデリバリーはエアバス47機、ボーイング27機とボーイングの低迷が続いているとロイター電は伝えた。
恐怖指数VIXは13.84と9.07%低下。米10年債利回りは4.153%と1.18%上昇。NY外為では1ドル=147.66円、0.54%高、1ユーロ=161.34円、0.50%高、1英ポンド=188.93円、0.36%高。対主要通貨で円安となった。NY原油(WTI)バレル77.98ドル、0.06%高、北海ブレント、同82.31ドル、0.12%高、NY金はオンス2,163.20ドル、1.16%安。ビットコインは7万892ドル、1.65 %安で取引された。
13日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でフランス2は「ウクライナのゼレンスキー大統領はドローン攻撃が成功して頭部ロシア軍を追い返したと12日発表した。フランス2はウクライナの武器修理工場を取材した。破壊された戦車の中から使える部品を探し出しだして使っている。アメリカ製戦車は新たにアメリカから部品を取り寄せないと使えないと話す。」と伝えた。ドイツZDFは「①ウクライナ軍は弾薬不足、兵員不足で窮地に立たされている。ドイツ連邦議会ではウクライナ支援を呼びかけたが急場の対応に間に合わない。②NATOステルテンブルグ事務総長の後任にルーマニアが名乗りを上げた。フランス、ドイツ、米国は反対している。③ドイツのエネルギー源として水素ガスへの転換が急務である。2035年までにCO2排出テクノロジー支援の補助金をどこまで増やせるかが課題である。」と伝えた。英BBCは「ラマダンが始まった。しかし、イスラエルの攻撃は継続されたままだ。ナセル病院でイスラエル兵が病院の職員をハマスに見立てて後ろ手に縛り傍に穴まで掘ってた威嚇した事実が判明した。イスラエル側も認めた。」と伝えた。カタール、アルジャジーラは「キプロスからガザに向けて小麦、コメなど食料200トンを積んで援助物資が12日出港した。430キロある。現地ではまだ仮設の港も出来ていない。検問所を解放し陸路での物資搬入でないと餓死が迫るガザ住民の4分の1を救えない。」と伝えた。
シンガポールCNAは「タイ議会で最高裁が前言を翻し前進党が王室を批判したことを理由に前進党に再び解党の危機が迫っている。」と伝えた。
韓国KBSは「①韓国プロ野球のストライクボールの判定にAI技術を導入する方向で対応が進んでいる。5台のカメラが投球ごとに映像を見て即判定が出来る。②米大リーグで投手の投球時間制限が2023年から実施された。その結果試合時間が平均で24分短縮された。審判の判定にAI導入でも同じような効果が期待され試合運びが進みより楽しく野球観戦できると期待する声が出ている。」と伝えた。中国CCTVは2024年1,2月合計で中国の自動車輸出が一般車、EV車共に20%以上増加した。」と伝えた。
問題は日本である。日々様々なニュースが乱れ飛んでいる。NHKの「ワールドニュース」の編集版の「キャッチ世界のトップニュース」が昨年まではBSで放送されていた。最近、地上波で午前10時に放送されるようになった。少しでも多くの日本人が世界の動きに関心を持つ助けになると期待される。
しかし現実は世界の動きに関心を持たない人はいくら放送の体制が変わっても番組を見ない。多くの人は仕事に出ている。世界の動きに関心のある人は朝6時から(土曜日は朝5時から)の「ワールドニュース:の放送を見ている。情報を我がこととしてまず身体の正面で受け止める人を若い年代から家庭でも学校でも一人でも多く増やせるよう一人一人の大人たちが声を出していただきたい。(了)