
春の見学会「阪神甲子園球場を歩く」が令和6年3月5日(火)、阪神甲子園駅西改札午前9時15分集合、西宮文化協会三月行事として行われ楽しみにして出かけた。
吉井良昭当会会長から「本日は雨模様ですが甲子園球場と甲子園歴史館内の見学です。次回四月行事に「甲子園百年の歴史」を武庫川女子大学、名誉教授、丸山健夫先生のお話を予定しており併せお楽しみください。」と冒頭挨拶があった。
改札出て徒歩7~8分で甲子園球場ツアー受付窓口のある甲子園球場13号門に着いた。堀内当会副会長から「13号門に来ると学生時代三塁側アルプススタンドでアルバイトをした時の思い出が蘇ります。」と、和歌山の強豪M高は野球も強かったが応援団も兵が多かった。お世話するのも大変でした。」とエピソードを紹介された。
はじめに見学要領について阪神歴史館のユニフオームを着た係のご婦人から「球場内は選手とすれ違うこともあります。話をしたり写真撮影は出来ません。撮影可能な場所は申し上げます。館内は狭いので二列に並んで進んで下さい。」などの説明があった。
ツアーは甲子園球場の誕生、沿革の紹介から始まった。1924(大正13)3月11日起工。8月1日「甲子園大運動場」として竣工した。2024年の今年は百周年に当たる。1934年(昭和9年)、11月24日、ベーブ・ルースなどアメリカ選抜チームと全日本が甲子園球場で対戦している。1936(昭和11年)、4月大阪タイガース結成記念試合,同年、4月29日、第1回日本職業野球リーグ戦(プロ野球)が開幕したなどと配布されたパンフレットにある。
甲子園球場と聞けは水はけが抜群に良い球場としてつとに知られている。「もともと旧枝川と旧申川の三角州に作られた。その地層の上50センチ割り栗石が敷き詰められている。さらに砂利、火山砂利、最後に混合土で深さ1メートルあります。」との説明があった。
通路窓からホームベースが3つ並んだ投手練習場が眼下に見えた。この日は楽天・阪神のオープン戦が予定されていた。雨で中止となり練習風景が見られず残念だった。一塁アルプススタンド下には体育館があった。投手練習場は25メートルプールのあとをそのまま使っている。左右に見えるコンクリートのひさしは当時のままですなどの説明があった。
見学ルートに従い館内を短時間で移動した。高校野球の試合のあと監督、選手が受けるインタビューコーナーがあった。そこではテレビでもお馴染みのヒーローインタビューのパネルの前で希望者は記念写真を撮ってもらえる。小生も含めて数人が手を上げカメラに収めてもらうハプニングを楽しんだ。
貴賓室には入れなかったが同じ目線で甲子園球場を鳥瞰出来た。次に場所をバックネット裏へ移動した。真正面にスコアボードを入れ球場の遠景を鉛筆スケッチして帰宅して彩色した。雨の為内野グランドにはシートが敷かれていた。この日試合があれば練習風景を描けたかもしれない。観客ゼロ、雨の甲子園球場もこういう機会でもないと描けない。それなりに絵になると自画自賛している。
吉井良昭当会会長の中締めの挨拶の後各自「甲子園歴史館」を見学した。高校野球ゾーン、阪神甲子園球場ゾーンとに大きく分かれている。選手の記念の品々、写真など内容は盛りだくさんで飽きない。堪能して帰路に付いた。
貴重な機会を用意いただいた西宮文化協会事務局に感謝する次第である。(了)