五行論の循環図
五行論は中国古代の五行思想から来ていて、「万物は木・火・土・金・水の5つの元素から成り立つ」とする考え方です。
5つの元素とは、地上に存在する「木・火・土・金・水」で、人間の生活に不可欠なものであり、その元素は一定の法則で互いに影響を与えながら、変化し、また循環しているという思想です。
その循環の順序は、木は火を、火は土を、土は金を、金は水を、水は木を生ずるとする相生説と、木は土に、土は水に、水は火に、火は金に、金は木に剋(勝つ)とする相剋説があります。
ですから、鍼灸でもその理論が取り入れられ、「木を補せば火を補うことができ」「火を補せば土を補うことができ」「土を補せば金を補うことが出来る」と説明します。
七星論の循環図
一方の七星論は、水を補せば金を補い、金を補せば地(心包・三焦)を補い、地を補せば火を補い、火を補せば木を補い、木を補えば土を補い、土を補せば水を補う、という理論になっています。
さらに、上の「七星論の循環図」では、「宙(そら)」をいうのがあり、宙を補せば水を補い、水は金を補い、金は地を補い・・・、と続きます。
つまり、宙を補うことで、水、金、地、火、木、土と全てが補されるわけです。
つまり、督脈を補せば全ての経絡が補されるということになります。
これを実験で確認するには、百会に刺鍼して筋力テストをすればすぐにわかります。
ただし、督脈は鍼灸学校で教えているような流れではなく、百会から仙骨(上から下)に向かって流れているとします。
(古典の経絡の流れには誤りがあるので、それは後々説明していきます)
快適法は、このような理論で組み立て行きますが、奥が深いので、まずはこの循環図を頭に入れておいてください。
大丈夫です。
この理論は私が2004年からブログを始めて、ずっとこの理論で書いてきた理論であり、何度も何度も実験を繰り返してきたもので、理論と実験で組み立ててきた七星鍼法(速効療法)の基本になるのです。
ですから、
・あの本に書かれていた
・あの先生が言っていた
などというのとは違います。
数学には「検算」というのがあります。
科学には「エビデンスというのがあります。
つまり、全てに検証が必要だと思うのですが、東洋医学には残念ながら検証に関する「確認方法」はないように思います。
脈診に「検脈」という言葉はありますが、脈診は術者の主観であり、客観的には証明されないので、「検査」の意味である言葉では使えません。
検査とは、実際に取り調べて明らかにすることを指すからです。
あ、また「つまらぬこと」(嫌われること)を書いてしまったかも知れない。
これから書いていこうとする臨床実技での理論や手法は、専門家の皆さんには有意義でも、一般の方々には「おもしろくない話」になるかも知れませんので、公式LINEで書いていこうかと考えています。
公式LINEは、参加された方々に送られるようにしますので、興味のある方はご参加ください。
公式LINEが準備できましたら、このブログでお知らせ致します。