「5月の米卸売在庫投資は前月比0.6%増(予想と一致・4月:0.2%増)、前年同月比0.5%減と第2・四半期の成長への寄与を裏付けた。国内総生産算出に用いられる自動車を除く卸売在庫は前月比0.5%増加した。」と10日、ロイター電子版が伝えた。10日、ブルームバーグ電子版は「①パウエルFRB議長は10日、下院金融サービス委員会公聴会で「インフレ目標の2.0%お持続的低下に十分自信があると言える準備は出来ていない」と述べた。ドル指数は105.05まで低下した。一方、1ドル=161.77円まで円安に進んだ。市場は9月利下げ期待を高めた。②Iphon16のアップル生産目標を9,000万台超と前機種の10%増に設定した、③ペロシ前下院議長は10日、バイデン米大統領に決断を促した。選挙戦継続への支持は表明しなかった。」と伝えた。
10日、NY市場でダウは39,721ドル、429ドル、1.09%高、S&P500は5,633と56ポイント、1.02%増、ナスダックは18,647と218ポイント、%高で取引を終えた。恐怖指数(VIX)は12.85と2.72%上昇。米10年債利回りは4.278%と0.47%低下。NY外為市場で1ドル=161.70円、0.24%高、1ユーロ=175.10円、0.39%高、1英ポンド=207.75円、0.74%高。NY原油(WTI)は82.41ドル、1.23%高、北海ブレント、同85.37ドル、0.84%高。NY金はオンス2,377.90ドル、0.42%高。ビットコインは5万7,329ドル、1.21%安で取引された。
11日、朝放送のンNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「スターマー英首相はNATO首脳会議に出席した。ゼレンスキー、ウクライナ大統領と会談「英国は仮に米大統領が代わってもウクライナ支援を継続する。」と述べた。」と伝えた。シンガポールCNAは「南シナ海スターボロ諸島の海洋環境調査を発表「①フィリピンが意図的に座礁させ放置している結果汚染が進んだ」と中国報道官は伝えた。②中国がEV車値下げの余波でドイツVW,ホンダのタイ工場を50%減産など影響が出ている。③半導体ISMCの株価が過去1年で70%値上りした。時価総額が1兆ドルとNY市場で時価総額7位のテスラとほぼ並んだ。」と伝えた。フランス2は「自ら仕掛けたフランス下院選挙でマクロン大統領はマクロン支持政党が3位に転落した。当面の首相はアタリ首相のままであるが新たな首相選びなど難題をかかえたままかけてNATO首脳会議に向かった。」と伝えた。
問題は日本である。10日、ブルームバーグ電子版は「日銀は7月末の金融政策決定会合で現在保有する国債約650兆円を減額することを決める。その受け皿として年金積立金管理運用独立行政法人(GRIF)(3月末時点残高246兆円)資産を活用すると見られる。」と伝えた。GRIFは4年前に外国資産比率を40%から50%へ引き上げ運用益を23%増やした。時に外国為替市場ではドル高・円安が進んでいる。同一人物(日本政府)が円を売り・ドル資産買う(GRIF)とドル売り・円買い「介入」(財務省)と同時進行している。新NISAがスタートし新規資金の60%は米国株買いに流れた。背に腹は代えられないからだろう。(了)