七星鍼法での任督は左の図のように考えます
昨日、「五行論と七星論」での経絡循環の話をしましたが、ちょっと難しかったですか。
経絡には起点と終点がありますが、一番大切な任脈と督脈の起点がおかしいと思います。
それは、伝統的な鍼灸では、任脈も督脈も下から上に流れているからです。
もしも、それが事実であれば、骨格の形状も変わっていたと思います。
骨格というのは、エネルギーの流れに沿って形成されるからで、仮に督脈が下から上に流れているとすれば、椎骨の棘突起は「上向き」になっているはずですが、実際には下向きになっています。
また、肋骨も背部では「下向き」に流れ、体の側面では「上向き」に流れています。
これは、「背部では陽性エネルギーが強く、腹部では陰性エネルギーが強いことを表しています」
つまり、背部は陽性で、腹部は陰性になっているわけです。
細かく説明すればいいのですが、このブログには七星論を理解している方も多いようですので、詳細は省かせてもらいます
詳しく確認したいという方は、拙著『人体惑星試論奥義書』をご覧ください。
そして、この経絡の流れは「基本中の基本」になるので、これだけでも覚えていてください。
それは、何の役に立つのか、と言うと、「任督が整えば他の経絡も整う」からです。
実際に私は、「疲れている」とか「体のどこかに凝りや痛み」があるときは、「百防」(百会から後ろに刺鍼)と「シン前」(シン会から前頂に向けて刺鍼)したまま仕事をしています。
それだけで治療が済む頃には症状を忘れています。
ちょっと時間をかけた方がいいので、「百防」と「シン前」に鍼をしたまま仕事をしているわけです。
これは、鼻に異変があるときも効果がありますので、ぜひ試してみてください。