ブルームバーグ電子版は「香港の西九龍文化地区(WKCD)副代表の陳智思氏は「香港ではどうやって何かの資金を調達するか。それは不動産だ。」と答えた。大陸の不動産事業が深刻化して来ている。ホーブズ誌8月24日は「中国の地方政府の土地使用権売却収入が前年比過去最大の40%減少した。一方、地方政府の罰金収入は2013年の1,613億元(3.2兆円)が2023年、3,800億元(7.6兆円)と倍増した。財政収入を罰金に頼り始めた。中国では一人っ子政策で男の子を残した結果「悲惨な若者」が巷に溢れている。社会不安の温床になる可能性がある。一方、上海、北京の飲食店で客が急減している。北京統計局は8月26日、2024年1~6月の年商1,000万元(2億円)の飲食店の利益が1.8億元(367億円)、前年同期比88.8%減少したと発表した。」と伝えた。
4日、NY市場でダウは40,974ドル、38ドル、0.09%高、S&P500は5,520と8ポイント、0.16%安、ナスダックは17,084と52ポイント、0.30%安。恐怖指数(VIX)は21.25と2.56%上昇。米10年債利回りは3.756%と2.29%低下。NY外為市場で1ドル=143.77円、1.21%安、1ユーロ=159.31円、1.86%安、1英ポンド=189.02円、0.92%安。対ドルで円買い戻しが進んだ。NY原油(WTI)はバレル68.86ドル、2.10%安、北海ブレント、同72.39ドル、1.84%安。NY金はオンス2,525.70ドル。0.10%高。ビットコインは5万7,983ドル、0.82%高で取引を終えた。
足元の原油安は中国経済が影を落としている。世界的な原油需要減見通しが底流を流れている。日本では電気代、ガス代を2025年予算案でも9,891億円補助金を出す。総額で11.1兆円となる。日本の人口1.2億人で割るとひとり9.25万円の負担となる。21年補助金は4,473億円。原油はドルべースで下がり円相場が1ドル=162円が1ドル=143円台へドル安・円高へ動いた。マスコミは国際相場が上がるときは騒ぐが下げても問題にしない。国益とは何か。政治家は国民の足元を見透かしている。国民が賢くならないと政治家も育たない。
5日、朝放送のNHK/BSで英BBCは「GrenFellTower火災で72人が犠牲になった事件の報告書が4日発表され「防ぐことが出来た」と結論づけた。今後関係各社との間で賠償問題の話し合いが始まる。スターマー英首相は国民と共に対応すると述べた。」と伝えた。(了)