「トランプ次期米大統領の税制改革と規制緩和が進むとして11日、NY市場でダウは304ドル高、終値で44,000ドル越えて過去最高値を更新した。中小企業に減税政策が寄与するとして小型株指数のラッセル2,000が1.5%値上りした。ドルが買われドル指数が105.50と上昇した。個別銘柄ではテスラCEOのトランプ新政権入り思惑からテスラ株が買われ時価総額が1兆1,000億ドルを超えた。トランプラリー関連の流れとしては、インフレヘッジにビットコインが9.7%高と8万8,000ドルを超えた。一方、急激な値上りに対する警戒感が底流を流れている。足元、決算発表を13日予定のエヌビディアは様子見から1.5%値下りした。」と11日、ロイター電子版が伝えた。
11日、NY市場でダウは44,293ドル、304ドル、0.69%高、S&P500は5ポイント、0.10%高、ナスダックは19,298と11ポイント、0.06%高で取引を終えた。恐怖指数VIXは14.97
と0,20%上昇。米10年債利回りは4.341%と0.72%上昇。NY外為市場で1ドル=153.68円、0.72%高、1ユーロ=163.77円、0.23%高、1英ポンド=197.75円、0.36 %高と対主要通貨で日本円が売られた。NY原油(WTI)は68.18ドル、3.13%安、北海ブレントは同71.95ドル、2.60%安。原油安はトランプ新政権では原油掘削規制緩和で生産が増加する。一方、
中国の不動産不況が長期化する。中国の原油需要が減るとの思惑が働いた。NY金はオンス2,628.10ドル、2.48%安。ビットコインは8万8,162ドル、9.71%高で取引された。
12日朝放送のNHK/BS[ワールドニュース」で英BBCは「①第一時世界大戦が1918年11月11日に終結した。英国はじめ欧州各地で式典が開かれた。マクロン仏大統領に招かれたスターマー英首相はフランスでの式典場で供花し連帯を強調した。英仏首脳が揃って式典に参加したのはチャーチル、ドゴール仏大統領と対独戦争で勝利式典以来となる。②トランプ次期米政権チームは不法移民対策に現在集中している。③COP29がアゼルバイジャンのバクーで11日はじまった。200の国と地域代表が参加した。トランプ次期米大統領のパリ協定からの離脱が重くのしかかっている。スターマー英首相は12日現地入りする。」と伝えた。シンガポールCNAは「①トランプ次期大統領による大幅関税引き下げ予測で特に韓国半導体メーカーが激しい価格競争に巻き込まれる懸念が強まっている。②トランプ次期米大統領がプーチン露大統領と電話会談を行った。ウクライナの一部領土割譲含め戦争終結案が話し合われた。ロシア大統領府は会談全てを否定している。ウクライナ東部国境を接するクリスクに北朝鮮兵士含めて5万人が集結、地上戦が激しくなってきた。」と伝えた。
問題は日本である。今手許に「ノモハン事件―機密文書「検閲月報」が明かす虚実」と題する2009年8月15日平凡社刊、小林英夫著がある。兵士の声は全く届かなかったと同書の帯にある。私事ながら叔父はビルマ、現ミヤンマーで戦死した。満州から「転進」一時帰国した際、ノモハン事件を何度も口にしたと亡父から何度も聞いた。現在日本の政治家、経済人が生き写しのように浮かび上がる。一人でも多くの若者に手に取って読んで欲しい。(了)