3回目に来たときは「楽になったー」と喜んでいた
この方を紹介してくれたのは、「新地の女将さん」です。
その女将さんは、新地で有名な「世話好き」らしく、ある会社の社長さんが話していたのですが、確かコロナのときだったと思います。
「会社の社員が食べるのに苦労しているだろう」と、頼んでないのに何人もいる社員の弁当を作って持って来てくれたそうです。
今の時代にすごい方です。
その女将さんからの紹介ですので、治せなかったら女将さんの信用まで落としてしまいます。
しかし、左股関節は人工関節だし、年齢も72歳です。
その他にもいろいろ病気をしたようでしたので、内心「何回で治せるだろう」と心配していました。
が、
が、しかし、
3回目に来られた時には、「先生、前回の治療の後から楽になりましたわー。ほんと楽になりましたわー。夜に膝が腫れるのもなくなりましたし・・・」と話していました。
それを聞いて、安心しました。
治療法は、
承山から膝裏を通って大腿後側まで鍼をするのですが、どこを通すかかが問題になります。
ここで、半月板損傷について少し説明しておきます。
半月板は膝関節にあるC字型の軟骨で、衝撃を吸収し、膝の安定性を保つ役割を果たします。
半月板損傷は、スポーツや日常生活で膝に過度の負担がかかったり、ひねりが加わったりすることで発生することが多いです。
特に激しい運動や、高齢による半月板の劣化が原因で起こることが一般的です。
症状
- 膝の痛み:損傷した部位によって痛みが異なりますが、一般的に膝の内側または外側に痛みを感じます。
- 腫れ:損傷後に膝が腫れることがあり、時には痛みとともに現れることもあります。
- 動きの制限:膝を完全に伸ばしたり曲げたりすることが難しくなり、引っかかる感じがすることもあります。
- ロッキング:膝がロックして動かなくなる(膝関節に引っかかりができる)ことがあり、日常生活に支障が出ることがあります。
治療法
半月板損傷の治療は損傷の程度や患者の年齢、活動レベルによって異なりますが、主に以下のような方法があります。
- 保存療法(軽度の場合)
- 休息・アイシング:膝の腫れや痛みを抑えるために、しばらく安静にして、定期的に冷やします。
- 装具やサポーター:膝を保護し、負担を軽減するために、サポーターや膝用の装具を使用します。
- リハビリテーション:筋力強化やストレッチを通じて膝の安定性を高め、再発を防ぎます。
- 手術(損傷が大きい場合や保存療法で改善しない場合)
- 関節鏡手術:膝に小さな切開を入れて関節鏡(小型カメラ)を使い、損傷した半月板を修復するか、一部を切除します。
- 半月板縫合術:損傷部位が回復しやすい位置にある場合、縫合して自然治癒を促すことがありますが、回復には時間がかかる場合もあります。
- 再生医療や移植術(一部のケースで)
- 最近では、自己の細胞を使った再生医療や、半月板の移植手術が行われることもありますが、これは特殊なケースに限られます。
適切な治療を受けることで、回復が見込まれる場合が多いですが、完全に元の状態に戻すにはリハビリが重要です。
もちろん、うちでは鍼灸で治療するのですが、毫鍼(一般的な小さい鍼)で間に合わないと思った時には巨鍼を使います。
巨鍼を使うと、治りがすごく早いからです。