「米大統領選挙を翌日に控え、接戦州でハリス氏が激しく追い込んでいる。トランプ勝利で積み上げていたドル買い、株買いのポジションが一部巻き戻された。郵便投票の集計で最終結果は週末まで出ない。その間、6,7日に米FOMCが開催される。市場は0.25%利下げは織り込んだ。中国経済も目が離せない。4~8日全人代常務委員会が開催される。大イベントを控えて、NY市場は株安、ドル安基調で様子見した。」と4日ロイター電子版が伝えた。
4日、NY市場でダウは41,794ドル、257ドル、0.28%安、S&P500は5,712と16ポイント、0.28%安、ナスダックは18,179と59ポイント、0.33%安で取引を終えた。個別銘柄ではダウ採用銘柄から外されるインテルが下げ、採用されるエヌビディアが値上がりした。恐怖指数VIXハ21.98と0.46%上昇。米10年債利回りは4.234%と0.49%低下。NY外為市場で1ドル=152.21円、0.51%安、1ユーロ=165.52円、0.16%安、1英ポンド=197.15円、0.26%安。NY原油(WTI)はバレル71,42ドル,0.03%安、北海ブレントは同75,21ドル、2.89%高。NY金はオンス2,745.40ドル、0.03%安。ビットコインは6万8,031ドルと0.26%高で取引された。
5日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「①あと1日となった米大統領選挙でハリス氏は対立候補の名前を一切使わなかった。ペンシルベニアで勝利すればホワイトハウスの主になれる。ハリス氏はペンシルベニア州一本に絞った。ひたすら「投票所に行って下さい」と無党派層に呼びかけた。一方、トランプ氏はノースカロライナ州のあとミシガン州でキャンペーンをおこなった。「ただ一つです。暮らしを良くすることです。ハリスは経済を壊した。私が大統領になればよくなります。」と訴えた。②英教育相は大学の授業料を新年度から3.1%引き上げると英議会で発表した。赤字が続いていた大学側は一息つく。一方、学生は下宿代急騰のなか授業料引き上げに猛反対している。平均で年9,535ポンド(187万円)になる。」と伝えた。ドイツZDFは「3日行われたモルドバ大統領決戦投票で現職のサンドゥ氏が勝利し西側諸国は安堵している。EU加盟を目指す現政権の外交方針が維持される。ロシアの侵攻を警戒するルーマニア在住モルドバ人の投票が寄与した。」と伝えた。シンガポールCNAは「インドからの大気汚染がパキスタンを襲い二国間問題に発展した。気温の急低下に伴い汚染された空気が滞留する。呼吸器疾患の子供が増えパキスタンの小学校で休校がはじまった。汚染度は国際基準の50倍を超えている。インドは爆竹禁止令を出したが行政も見て見ぬ振りだ。」と伝えた。韓国KBSは「①KBSはウクライナ担当相と初めてテレビインタビューを実現した。担当相は北の兵士が前線に参加していることをはじめて公に認めた。規模は明かさなかった。韓国側の情報では1万5,000人が派遣されると見ている。」と伝えた。中国CCTVは「韓正(ハンジョン)国家副主席が4日、北京で、経済同友会の新浪代表含む訪中団と会談した。習主席は石破自民党総裁勝利に祝電を送っている。」と伝えた。同友会の訪中は8年振りである。中国の対日政策に微妙な変化が垣間見える。ホワイトハウスの主に誰が座るのか。どうする日本が益々試されそうだ。(了)