むくげ開花
江嵜企画代表・Ken
こちら神戸も連日30度を超えるいきなりの夏日となった。今朝も5時過ぎ
に雷が鳴り、さっと雨が降った後、一気に気温が上昇して来た。土中の温度
も併せ上がったのであろう、促されるかのようにむくげが一斉に開花して
来た。
ほんの数日前だったが、つぼみがほんのり紅をさして来たと書いた。開花は
時間の問題と思っていたが、一つ咲き始めると、こちらもあちらもと、待っ
てましたと言わんばかりに一斉に開花して来たのには正直驚いた。
とにかく植物は元気だ。家にとじこもってつまらぬテレビを見ていると人間
丸ごと腐ってしまうような錯覚にとらわれる。30分ほどスケッチしただけ
だったが、シャツから出たところが赤くなるまでに焼けていた。
旧暦では7月1日が梅雨明けだが、甲子園球場のテレビ映像でも夏の大会最
中を思わせる入道雲が映っていた。梅雨入りも早かったから梅雨明けも早い
のかも知れない。ここしばらくは道ゆくひひとの目を楽しませてくれそうだ。
むくげを広辞苑で引いた。アオイ科の落葉大低木。インド・中国の原産。夏
から秋にかけて、一重またわ八重の淡紫色、淡紅色・白色などの花が咲き、
朝開き夜しぼむ。腸カタル、腸失血などに煎じて用いるなどと出ていた。
昔はむくげのことを「朝顔」と呼んでいたと広辞苑には書いてあった。
「今朝顔」も自分の出番を待っていることがひしひし伝わる。「芙蓉」も後
に 控えている。
むくげ、朝顔、芙蓉の三役揃い踏みとなれば正真正銘の夏である。(了)