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論語と鍼灸 (41) 知らないことは知らないと言う

2011-06-15 19:03:29 | 論語と鍼灸
【之(これ)を知(し)ると為(な)し、知(し)らざるは知(し)らざると為(な)す、是(こ)れ知(し)るなり】
(知っていることは知っているとし、知らないことを知らないとするのが、ほんとうに知っているということです)

知らないのに知っているように振舞うより、知らないのは知らないと言ったほうが利口というものです。
「知らない」と言うことで、教えてもらえるからです。
鍼灸院は、患者さんに可愛がってもらって仕事ができるので、如何に可愛がってもらうかを常に考えておかなければなりません。
そのためにも見栄を張らないことがいいのです。

ある患者さんが自分の病気のことを聞いてきました。
私は知っている範囲内で説明しようとしたのですが、相槌の打ち方で「この人はよく知っているな」と思ったので、「これ以上はまだ勉強していません」と言いました。
すると、自分の病気のことを「立板に水の如く」、スラスラスラーっと説明するのです。

汗出てきました。
患者さんの中には、自分の病気のことを医師よりも知っている人がいるのです。
見栄を張って「知ったかぶり」をしなくて良かった事例です。

また、知っていても「知らない」とか、できることでも「できない」という人がいますが、あれは人を見下げているように見えます。
謙虚のつもりで「知らない」と言っているつもりかも知れませんが、実はかなり詳しいことまで知っているときがあります。

そんなときに人はどう感じるだろうか。
「この人に話してもわからないだろうから、知らないと言っておこう」
と思ったのだな、と受け取られてしまいます。
陰険なイジメとして受け取られてしまいます。

謙虚さは大切ですが、嘘はいけない。

知らないので、「知らない」と言う勇気は自分のために、
知っていたら、「知っている」と言う言葉が相手に対しての親切です。
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