森田りえ子展が高島屋京都店
画・江嵜 健一郎
森田りえ子展が高島屋京都店で3月2日(水)から開かれ楽しみにして出かけた。会場の様子をいつものようにスケッチした。
今回は城南宮奉祝絵馬奉納記念として開かれた。会場ほぼ正面に左から右へ「日輪に松」、「月下に梅」、「星辰に竹」、「蒼空に菊」の順に絵馬が並んでいた。会場全体に心地よい凛とした緊張感が漂っていた。
「日輪に松」には「鮮やか朱の「おめでたい日の出」と濃い緑青のコントラストの美しさを意識して描きました。季節は冬です。」
「月華に梅」「早春の梅の季節。城南宮の御神紋の月齢24の月、下弦の三日月です。夜中の午前2時ごろ雲一つない東の空にくっきりと映える様子です。「二十四月」には金箔を施し月夜になごむ梅の気持ちになって描きました」
「蒼辰に竹」「夏の夜空に横たわる天の川はプラチナ箔を細かく粉にした「砂子」を幾度も川に撒き無数の星として散りばめました。」「宵の明星「金星」を青金箔で際立つたせました。」「イメージが広がった瞬間には頭の中に星が降り注いだような気がした。」
「蒼空に菊」「城南宮のまわりに広がる鳥羽離宮に咲く満開のイメージです」「糸菊や厚物菊が一斉に咲き、青空の下で秋を謳歌している様子を描きました。」
それぞれの絵馬に上記の言葉が添えられていた。
会場には「うらら」と題して75センチX93センチのチュウリップの絵が会場を訪れる人の目をくぎ付けにしていた。100Fの燕子花は群青の絵の具で色鮮やかに描かれており人気を集めていた。
会場には桃の節句の内裏雛はじめ版画のコーナーも用意されていた。
会場には日本画教室の新旧の仲間も駆けつけており、図らずも日本画教室同窓会となりよかった。
森田りえ子展は今回3月7日まで開かれる高島屋京都展を皮切りに横浜展(3月23~28日)、大阪展(4月20日~25日)、東京展(5月4日~9日)、名古屋展(5月25日~31日)米子展(6月15日~20日)と巡回される。
全国の多くの森田りえ子ファンをくぎ付けにすることであろう。(了)