思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

政府がマスコミへ要請→「陛下と呼称するように」 民主制社会とは二律背反のことば= 「陛下」の意味を知らないマスコミ人

2019-11-15 | 社会批評

戦後はずっと、天皇陛下という呼称はしませんでした。明治の天皇主権の「大日本帝国憲法」から国民主権の「日本国憲法」に変わったからです。

しかし、戦前思想のウヨク政権(安倍政権)ができてから、次第におかくなり、今は、安倍官邸と宮内庁は歩調をそろえて、天皇に陛下をつけ、天皇陛下と呼ぶようにマスコミに要請し(その他の皇族への尊称の徹底も要請)、マスコミはそれに従って、「陛下」と呼ぶようになりました。

しかしこれは、自由と平等を前提とする主権在民の民主制社会では、してはならぬことなのです。

今のウヨク政権は確信犯ですが、マスコミ人は、陛下という言葉の意味も知らないために、醜態を演じています。

言葉の語源や意味を知らないまま国民洗脳の政府の戦略のお先棒を担いで、恥ずかしくないのでしょうか。少しは自分の頭で考えるべきです。

ニューヨークタイムス元東京支局長の言う通り、「これほど異常な民主政国家はみたことがない」です。

【陛下】とは、階上の天子=天皇に上奏するには階下の護衛=役人を通さないければならないという意味の言葉です。デモ クラシー(民主政治)の国でこの言葉が生きて使われるのは、ありえないこと。

武田康弘(元参議院行政監視委員会調査室・客員調査員として哲学と日本国憲法の哲学的土台を国会所属の官僚に講義)

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