思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

学術会議で任命拒否された宇野東大教授の「暴君とは?」を解説した書評は、安倍&菅首相にピタリ(驚)

2020-11-21 | 書評



 シェイクスピア作品に登場する暴君を解説した以下の文章は、いまの日本の首相、菅と安倍両氏を解説したようで、面白いです。
いつまでも反民主主義の首相では、日本は格差が拡大し、報道や思想の統制が進み、不幸が続きます。
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「混乱の時代に頭角を現し、最も卑しい本能に訴え、同時代人の深い不安を利用する人物」、それが暴君だ。

「統治者としてふさわしくない指導者、危険なまでに衝動的で、邪悪なまでに狡猾で、真実を踏みにじるような人物」であるにもかかわらず、国全体がそのような暴君の手に落ちてしまう。

暴君はあからさまな嘘をつくが、いくら反論されても押し通し、最後は人々もそれを受け入れてしまう。

暴君は命令を発するのみで、もちろん自ら手を汚したりはしない。

暴君に仕えるのは、暴君と同様に自分のことしか考えない悪党だけだ。

暴君は冷静で偏見のない判断には興味はない。追従と確認、そして従順さがほしいのだ。

 

暴君が勝利するように思える時代もある。が、最後は抑圧されても消えない人間的精神によって暴君は倒される。皆がまともさを回復する最良のチャンスは、普通の人々の政治活動にある。

 

以上は、『暴君 シェイクスピアの政治学』(岩波新書)スティーブン・グリーンブラット著 (ハーバード大学教授 シェイクスピア研究の大御所)の宇野さんの書評(朝日新聞)です。

 

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