ベートーヴェンの合唱幻想曲を聴いています。誕生日にふさわしい!(笑)
大好きな曲、形式がない、自由で、どこまでも伸びやかで、いつ聴いても最高の高揚感が得られます。
わたしは、あらゆる音楽を聴いてきましたが、やっぱり一番はベートーヴェン。
彼ほど、「私」(個人)の感情の多面性・豊かさを現わし得た人はいません。人間性の肯定の大胆さと美しさ!!
ヘーゲルと同国・同時代人のベートーヴェンは、言いました。「わたしの音楽は、あらゆる思想、哲学を上回る啓示だ。わたしの音楽の意味を見抜き得た者は、人生のあらゆる悲惨から免れることができるだろう」と。
まことにその通りです。
合唱幻想曲のラストは、頭から指先まで、全身に鳥肌が立ち、感動で震えがきます。ベートーヴェンにはじめて会ったゲーテの友人の女性は、「ベートヴェンの力は、あなたさえ忘れさせた。」と書きましたが、その感じはとてもよく分かります。
合唱幻想曲が終わり、興奮を痺れるために、そのまま第九をかけました。
いまは3楽章。ここで終わりにしましょう。
演奏は、共に、ジョン・エリオット・ガーディナー指揮 ロマンティーク革命管弦楽団 モンテベルディ合唱団。シャープでまさに革命的なピリオド楽器による演奏。
『白樺教育館』新館の開館記念(2014年2月1日)にもオープニングソングとして流したものです。
武田康弘