わたしは、安倍晋三の言動を、8年前の第一次安倍内閣の誕生時から批判し、第二次安倍内閣の誕生直前からは、背後の思想と併せて連続して厳しく批判してきたのは、blog「思索の日記」の読者の皆さまには周知の事実です。
わたしの批判は、安倍晋三という男のイデオロギーの本質を暴くもので、単に政治的な次元での批判に留まらず、彼の抱く「個人」という概念の否定=家族主義・国家主義・天皇主義(皇室を利用して国民を欺く詐術で、明仁さんも美智子さんも危惧を抱く思想)という安倍イデオロギーへの批判でした。実存レベル=「恋知」(ソクラテス出自・人間の生の意味と価値を元に戻して考える)の次元からの批判を続けたきたわけです。
今朝の東京新聞には、学者たちがつくる「立憲デモクラシーの会」の記者会見の模様が報じられていましたが、ここで良識と勇気をもつ学者たちが主張していることは、政治的レベルに限れば、わたしの見方と重なり、賛同します。
「集団的自衛権は、同盟国を守るために海外派兵する権利以外の何者でもない。公然とウソをついている。安倍氏が首相であることに恐怖を覚えた」(小林 節・慶応大学名誉教授ー憲法学)
「この60余、最大の戦争抑止力は、平和憲法だった。中国や北挑戦を仮想敵国にし、軍事力に依拠する手法は、時代遅れであり、東アジアの緊張を高め、不信感と敵対心をあおるだけ。」(千葉 真教・国際基督教大学教授ー政治学)
「閣議決定は、国民を欺瞞する言葉の羅列だった。自衛隊員が海外で殺される方向へと為政者たちが仕向けていく。国民の命をもてあそぶ専制政治だ。」(小森 陽一・東大教授・日本文学)
共同声明=内閣批判
「正規の手続きを経ないで九条を無効化する欺瞞(ぎまん)に満ちた解釈。集団的自衛権の行使容認は、安全保障に寄与しない。」