なんと贅沢なコンサート、
シー!美しい!ウィーンのフィルの音です。
昨年秋のウィーンフィル(エッシェンバッハ指揮でハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン)は、キビキビとして迫力ある名演でしたが、強奏しても艶やかさ・美しさが失われず、ウィーンの音が耳から離れません。
今夜は、その再現ですが、ヴァイオリン、ヴィオラ、フルートの三重奏でしたので(その他、各自がソローピアノ伴奏付き)クッキリ明瞭。ウィーンの音に浸る愉悦の時間が正味2時間も。でも、あんまり美しいので、まだまだず~と聴いていたい~~
シュッツのフルートはやたらに上手い、表現意欲が強いのですが、どんなに早いパッセージでも音が上品な艶やかさを失いません。...
ヴァイオリンは、ウィーンフィルはじめての女性コンサートマスター、明瞭でかつ控えめ。
ヴィオラは、実によい音、力を抜き余裕があるので、かえって説得力があります。弦は共にウィーンフィル独特の美しさで他に代えがたし(脱力しー関節を柔らかく使う弾き方がウィーンの秘密かな?)
最後のベートーヴェンの三重奏曲は圧巻で、聴衆はわたしを含めてみな口あんぐり。よだれが出そう~(下品で失礼)。
ウィーンフィルの演奏は、音楽に集中させますが、聴く側に緊張(ストレス)を与えないのです。だからいつまでも聴いていたいと思わせるのでしょう。
エロースいっぱいの充実のコンサートで心底満足でした。
(6月4日 東京文化会館小ホール 「ウィーンフィルトップメンバーによる室内楽の夕べ」)
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出演
アルベナ・ダナイローヴァ(ヴァイオリン)
トバイアス(トビアス)・リー(ヴィオラ)
カール=ハインツ・シュッツ(フルート)
加藤洋之(ピアノ)
曲目
レーガー:セレナード ト長調 op.95 より 第1楽章
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 op.24 「春」
シューベルト:「しぼめる花」による序奏と変奏曲 D802
15分間の休憩
ブラームス:ヴィオラ・ソナタ 第2番 変ホ長調 op.120-2
ベートーヴェン:セレナード ニ長調 op.25
アンコール
私は曲名も奏者の名前も知らないのですが。
言葉だけによって演奏された曲の音色や、雰囲気、伝わる思い、イメージをここまで表現できるものなのですね。
武田先生が感動されていることが伝わって来るのでお腹がいっぱいです‼️ごちそうさまです‼️
なんという贅沢、こういう贅沢なら、地球にやさしい、財布にもやさしい。