あらゆる分野で政府による国家統制が進んでいます。
安倍政権は、21世紀最悪の法律と世界中から指弾されている「秘密保護法」と同じ方向で、人々を「政府の意向に従わせる」ために種々の法改正を連続させていますが、
今朝の「東京新聞」では、国立大学の運営も政府の意向に従わせるために6月に改正した(改悪ですが)改正学校法と改正国立大学法人法で、職員による学長選挙を廃止させたことが明らかにされています。
ところが京都大学では、大学の自治をもとめて安倍政府に「ノー」を突きつけ、「学内の声をよく聞くべし」とする山崎寿一教授(ゴリラ研究の第一人者)が「学長」に選ばれ、大学自治を守ったことが報じられています。(自民党は総裁、東大は総長という威張った名前で、同類)
さすが京都大学です。戦時中の軍部の弾圧にも屈せずに、学長選挙=大学自治を守った歴史を持ちますが、財界の意向に従わせるという安倍政権の「狂気」を見ると、遠く昔の京大事件を想起します。比較憲法学の学徒であった鈴木安蔵は、思想弾圧(天皇絶対主義を批判する者を処罰する)のためにつくられた「治安維持法」の逮捕者第一号となり、長い獄中生活を余儀なくされましたが、彼こそは、敗戦による自由=人権の回復を受けて、現日本国憲法の骨子をつくった中心人物です(後に初代NHK会長となった高野岩三郎ら民間人7人による「憲法研究会」)。大日本帝国憲法から日本国権憲法へ、主権を天皇から国民に変えた新憲法案は、GHQの目に留まり、これが参考となって新憲法が出来たのです。
安倍政権は、戦前思想への反省をしませんが、それもそのはずで、対米戦争を行った東条内閣の重要閣僚だった祖父の岸信介を敬愛するという彼は、戦後の新憲法による体制の方こそ打ち壊すべきとしています。彼のキャッチフレーズは、「戦後レジームからの脱却」です。
手強い個人を封殺することで国家主義を貫くという安倍イデオロギーは、市民自治に基づくほんらいの民主制にとっては不倶戴天の仇敵というほかなく、現政権を支える国体思想(民主派を弾圧して成立した明治の国権派のイデオロギー)は、主権在民に基づく人権思想と民主制への挑戦と言う以外にはありません。
わたしは、還暦以降の人生もまた、この悪しき日本主義=国体思想と全面的に闘うことを宣言します。良識ある民主派のみなさま、安倍晋三という名の巨悪と共に闘いましょう!!ニッポン主義者としてではなく、しなやかに自由にー魅力あふれる人間として生きるために。
武田康弘
公式には学長ですが、旧帝大は慣例的に総長を名乗っています。
帝国大学の初期は各分科大学(後の学部に相当)の長が学長であったため帝大全体の長は総長と呼ばれていて、その名残で旧帝大の学長は現在も総長と名乗っているようです。
おそらく東大がそうしているので他の大学もならっているのでしょう。
分科大学を持っていた旧帝大は東大京大東北大九大だけ(北大は一瞬だけ農科大学時代がある)ですが、他の旧帝大も総長を名乗っています。
今あまり身動きのとれない状態ではありますが、今の私にできることをしていきます。意思表示は最低限でもおこないます。
安倍叩き派=反天皇派
安倍叩きは反天連が主導してる可能性大