官僚主義(エリート主義)的な論調が目立つ『朝日新聞』でさえも、不当な、否、あまりにも不当な東京地裁の判決を「社説」で厳しく批判していますが、土肥元校長の裁判の判決内容は、石原都知事と都教育委員会の役人の独裁的権力行使をそのまま認めるという驚くべきもので、常識をもつ人なら誰であれ呆れ果てたことでしょう。
驚天動地というべき判決で、民主主義の否定・民主主義の自殺行為としか言えません。近代民主主義国家を肯定する人で、この判決を「正当だ」と思う人は誰もいないと思いますが、もし、このブログの読者で、そう思う方がおられるなら、ぜひその理由をコメント欄にお示しください。
この裁判官は、丸暗記の司法試験に合格し、上司の顔を見ることを学んだ官吏に過ぎず、「民主主義国家とは何か」という本質については何も知らない愚かな人間という他ありませんが、こういうところに受験主義(=東大病・東大教)の恐ろしさが現れます。意味を問わない事実学の累積は、社会を元か腐らせ、破滅へと導いてしまいます。不毛なイデオロギーの闘い(ウヨクとサヨク)ではなく、民知という健全な知(ソクラテス的な問答による知)に基づく言動、生き方が求められるゆえんです。
リンク先は、土肥元校長から送られてきた「支援する会」の案内ですが、読者のみなさん、ぜひ、拡散をお願いします。直接民主的な言動がなければ、民主主義は絵に描いた餅・お題目に過ぎなくなります。この下の『東京新聞』にもありますように、【主権在官】(「東大病」者による支配)の官治国家から【主権在民】による民治国家(自分で考える人々による統治)に変えていくのは、わたしたち一人ひとりの小さな能動性によるはずです。ぜひ共に!
※なお、土肥校長は、東京大学農学部卒業ですが、東大病・東大教とは、無縁な人です(笑)。(「東大病」についての対話をご参照下さい。)
武田康弘
リーフ(♪)
タケセンさんの言われる【民治国家】
(【主権在官】(「東大病」者による支配)の官治国家から、【主権在民】による民治国家(自分で考える人々による統治)に変えていく)は、
民主主義を明確化している。
民治国家は、私には、民主主義と同じ意味に
さらに、
民が治めると言う視点を強調している点で、
民治主義と感じた次第です。
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タケセン
リーフさん、どうもありがとう。
Democracy(デモクラシー)
とは、もともと、「DEMO=民衆」と「cracy=・・による統治」の合成語ですので、そのまま正確に訳せば、「民主」ではなく、「民治」なのですが、こういう翻訳語に時代的な限界を感じますね。
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リーフ(♪)
【軍人】でない、
と言うだけの【文民】政治では、
官僚も文民であり、
主権在民は、主権在文民にとなり、
すなわち、主権在官となり、
民が主役の主権在民からは
程遠い国家となることが、
証明されました。
民衆のベクトルは、今、
民治国家を希求しています。
官僚主義と言うのは、
誤りを犯しても、国民の批判で誤りを改めない主義。
民主主義を検証する委員会のようなシステムは、
民治国家となるためには、
是非とも必要な制度だと思います。
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タケセン
まったくその通りですね。
第三者機関(オンブズマン)が必要ですね。
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リーフ(♪)
タケセンさん
コメントありがとうございます。
民治国家。民治主義。ここに、日本の未来があると思います。この用語を日本に敷衍すべきと。