ユダヤ教を母体にしてキリスト教が生まれ、その弟としてイスラム教が生まれて、この三つが世界で騒動を起こす三大宗教となっていますが、
【強い一神教とそこから来る正解は一つという発想】は、はてしない争い・暴力と自己正当化の心を培養して、【他に優越する自我】という発想を推し進め強固にします。【科学の絶対化】も同じ思想です。
日本の天皇は、日本国の象徴であり、日本国民統合の象徴(憲法1条)【一人の人間=一つの家系を超越者とする】のは、一神教と同じ思想形態で、とても不味いです。
【私の意識の吟味を基にして考える人=実存者】という発想とはアベコベですので、自己の体験や思考を絶対のもの=他に優越するものとする【攻撃者】が誕生してしまいます。
これは、とても厄介で、自己からの出発と一見似ていますので、「近代的自我」が正しいという思い込みを訂正できず、私以外の他者を低く見る想念を生んでしまいます。(※現代は、自我主義からの脱却、自我の呪縛からの解放が求められています)
唯一神を信仰する【一神教】ー【天皇教】はそれを真似て明治がつくったものーからの脱出は、なかなか大変です。絶対的結論をほしがる習性が身につくと(学校教育=天皇教)、自由闊達、当意即妙の羽ばたきの精神は消えてしまい、自己絶対化に陥りますが、それを当人は気づかず、他者が悪いあるいは劣っていると見ます。
恋知する実存者として生きたいものです。私の生活世界を踏まえ、自分の頭で考えます。目がけるのは、自我の拡張ではなく、透明で強い意識です。自分なしい自分ちではなく、わたしの実存は公共世界を知り広がり、豊かな普遍性の世界を目がけるのです。大きな組織や団体の意思や都合を忖度する反哲学的な態度は悪と不幸しか結果しません。人間の普遍性に欠けるからです。お前はもう終わっている!ですね。
武田康弘
木内克作 レリーフ
人間賛歌=恋知のシンボル
武田康弘
木内克作 レリーフ
人間賛歌=恋知のシンボル
これは、学校教育でも、叩き込まれますよね。
確かに「天皇」と凄い関係あるみたいです。
「唯一の天皇」=「唯一の答え」
その発想に、長らく私も染まってました。
でも、この「唯一の答え」とは、そもそも妄想で有ったりもするのですよね。
旧帝大系出身のエリート官僚様たちが、せっせと売国し、統治者・官僚としては、落第点ばかりの政策を一生懸命に作って施行しつづけるのも、この「唯一の答え~選民意識~社会などどうでもいい」っ意識なのでしょうし、それこそ「学校教育~天皇」をよく修めた成果なのでしょうね。