ついにこのような本が出る時代になったのだな~~とえらく感心。
平易で明晰、戦後日本社会の構造を見事に分析し俯瞰した本書は、ほんとうに役立つ生きた社会学であり、一読、驚きとよろこびでいっぱいです。
ピュアで思惑のない叙述、固定観念に縛られず、専門の学者のエゴやしがらみから無縁の爽快な論述。
学生は、この本で学べば、社会学の面白さと威力を知り、社会人=公共人になるよろこびを覚えるでしょう。
また、誰しも、従来の政治対立のつまらなさ、レベルの低さを痛感されることと思います。必読です。
いたずらに思想的な言い方になっていないのも好感であり、著者の精神の健康・健全を強く感じます。
透明でどこまでも見通せるような本書の出現は、これからの社会学の基盤・座標軸になるものと確信します。
『日本はなぜ、「原発」と「基地」を止められないのか』 矢部宏治著 集英社刊 1200円+税
2014年 10月29日 初版
武田康弘
アメンバーブログの方はコメントが多過ぎるのに比べると、gooブログの方はほとんど商業目的のコメントだったので、返信が遅くなり申し訳ありませんでした。
日本人がかくも急速に劣等化したのは教育の責任が大ではと思う。大学の教養課程を含めて、日本には教育は不在・・丸暗記重視の入試制度の弊害の結果と思う
続編を楽しみにしています。
わたしは、いま、『恋知』第3章(近代民主制)を書き始めたところです。
1、2章は、http://www.shirakaba.gr.jp/home/tayori/k_tayori150.htm
以下は、facebookのコメントです。
宮内 正一
読みました、同感です!
東田博司
まだ読んでいませんが、著者と孫崎さんの対談のユーチューブ映像を見ました。日本の憲法よりエリートによる日米会議の決定事項が、日本の法律の形をとって日本を支配している構造を話されましたが、絶望的な気分になりますね。 シェアーさせて頂きます。
武田 康弘
東田さん、ありがとう。
ソフィスティケートされた、または、学の名を借りたウソからの解放は、絶望がそのまま希望へとつながります。真実ほど面白いものはない、とわたしは感じます。