わたしが見るところ、天皇の歴史書=日本書記に書かれていることを知っている人は、意外と少ないようです。あなたも?
明治維新によりつくられた天皇という存在と、それ以前の日本史とは、大きく異なることも、知っている人は案外少ないようです。
平安初期の村上天皇を最後に、天皇と呼ばれる人はいなかった事実(800年以上たって江戸時代の後期に光格が再び天皇を名乗るまで)を知っている人は、少数です。
「元号」(一世一元)が、明治政府がつくった天皇教の土台石であると知る人は、稀です。
戦後の象徴天皇という規定がどうして誕生したのか?も知られていません。
何も知らないで(明治政府がつくった神話を信じ込んで)、天皇を有り難がるのは、ちょっと不味いのではないでしょうか?
Amazonのお知らせで3日前に買ったマンガ「日本人と天皇」(雁屋 哲 作 画はシュガー佐藤)を読みましたが、これは、単なる事実学を超えた本質学としての天皇論で、とても優れているものと思いました。ここで得られる俯瞰はとても大切で、こういう基本知識と意味本質をつかまないと、とても危険で、不幸を招いてしまいます。
以下に数ページご紹介します。
武田康弘
理由は簡単。
恩赦って、つまり三権分立の司法権を天皇の名前で行政が踏みにじる事ですよね。
法律の公平性を損なう行為は、私たちの社会を薄汚れさせてしまう。
そういう行為の憑代として、天皇が使われているのを見ると、ダメじゃんそれ、と思わざるを得ない。
前の天皇夫妻も今の天皇夫妻も、尊敬に値する方がただけに、こんなやり方・使われ方されるのは、残念でたまらない。