法務省という役所=一行政機関。
その内実を牛耳る検察庁という役所=一行政機関。
とりわけ地検特捜部という権力集中の行政機関(逮捕も起訴も強引な取り調べも一手に行う)
これほど恣意的な行政権力の行使は、独裁国家以外では、日本だけです。
一弁護士事務所(弘中事務所)に鍵を壊して押し入り、来客者の名簿を持っていく。なんという暴挙。
戦前の特高警察とやり口は同じで、民主政治における検察権力の行使としてはあり得ない事態です。
今までもこういうことを平然と繰り返し行い、まるで自分が正義の使者でもあるかのように思い込むのはなぜなのか。
実存的反省のない人間が権力を行使することの恐ろしさに気付かないと独裁国家と変わりません。
民主制度と政治の中身は、人権思想にあることを肝に銘じなければ、法は正義をもちません。
こういう民主主義と法律に対する本質論レベルの理解と了解ができない検察権力は悪に堕ちることを知らなければいけません。
肥大化し夜郎自大になる法務省、その内実である検察庁=行政権力による司法権の統制は、あまりに愚かでかつ恐ろしいものです。日本の行政官僚は猛省して、今までのやり口とそれを支える暗黙の想念、及び惰性態となっている組織を抜本的に変えることが必須です。
まず、なによりも意識改革が先であり中心ですから、日本国憲法の10条から40条までを繰り返し音読して身体化する作業をしなければいけません。真面目に取り組んでください。
武田康弘(フィロソファー。元参議院行政監視委員会調査室客員調査員=国会所属の官僚に哲学と日本国憲法の哲学的土台を講義・対話式授業による)