恩恵の年1654年
11月23日月曜日…
夜10時半より零時半ごろまで
火
アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神
哲学者および識者の神にあらず
確実、確実、感情、歓喜、平和
イエス・キリストの神
わが神、すなわち汝らの神
汝の神はわが神とならん
神以外の、この世いっさいのものの忘却
神は福音に示されたる道によりてのみ見出さる
人間の魂の偉大さ
歓喜、歓喜、歓喜の涙
われ神より離れおりぬ…
願わくはわれ永久に神より離れざらんことを…
(パスカル 覚書)
世に言うパスカルの定理なるものが、どんなものであるか、数学アレルギーである私には全く縁の無い世界です。
「人間は考える葦である」とは一体、どういう事なんでしょう。
人間は弱い、でも考える事が出来る…故に苦悩も悲劇も不調和も後が絶たない…
何も考えない人間の方が強いんじゃないですか?
所謂枕頭の書の代表作とも言われる「パンセ」は時たま読むことはあっても、なかなか終わりまで読み通すことが出来ません。
夜読んでるうち寝てしまう事もあります。
しかし…これは寝てなんぞ居られません!
パスカルの覚醒の書、燃え上がる火のメモリアルなのですから。
彼はこの回心の後、峻厳なジャンセニズムなるキリスト教派の修道院に入ったとか…
彼のキリスト教信仰がどんなものであったか? 私には知る由も有りません。
だが彼はこの恩寵の光に照らされ、考えられた、思い描いた神でなく、生きて働く神、直接現前する神を知らされた…
古今東西かくも直接的な、精神の変容の模様を書き殴った記録というものは類を見ません。
これは又人生の裏側では、ずっと語り続けられるであろうモニュメントなのです…。
11月23日月曜日…
夜10時半より零時半ごろまで
火
アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神
哲学者および識者の神にあらず
確実、確実、感情、歓喜、平和
イエス・キリストの神
わが神、すなわち汝らの神
汝の神はわが神とならん
神以外の、この世いっさいのものの忘却
神は福音に示されたる道によりてのみ見出さる
人間の魂の偉大さ
歓喜、歓喜、歓喜の涙
われ神より離れおりぬ…
願わくはわれ永久に神より離れざらんことを…
(パスカル 覚書)
世に言うパスカルの定理なるものが、どんなものであるか、数学アレルギーである私には全く縁の無い世界です。
「人間は考える葦である」とは一体、どういう事なんでしょう。
人間は弱い、でも考える事が出来る…故に苦悩も悲劇も不調和も後が絶たない…
何も考えない人間の方が強いんじゃないですか?
所謂枕頭の書の代表作とも言われる「パンセ」は時たま読むことはあっても、なかなか終わりまで読み通すことが出来ません。
夜読んでるうち寝てしまう事もあります。
しかし…これは寝てなんぞ居られません!
パスカルの覚醒の書、燃え上がる火のメモリアルなのですから。
彼はこの回心の後、峻厳なジャンセニズムなるキリスト教派の修道院に入ったとか…
彼のキリスト教信仰がどんなものであったか? 私には知る由も有りません。
だが彼はこの恩寵の光に照らされ、考えられた、思い描いた神でなく、生きて働く神、直接現前する神を知らされた…
古今東西かくも直接的な、精神の変容の模様を書き殴った記録というものは類を見ません。
これは又人生の裏側では、ずっと語り続けられるであろうモニュメントなのです…。