人生の裏側

人生は思われた通りでは無い。
人生の裏側の扉が開かれた時、貴方の知らない自分、世界が見えてくる・・・

ひと夏のこの世の終わり

2016-08-15 13:14:55 | 詩的文章
僕は今、この世の終わりの淵に立たされているのだろうか…
暗闇が僕の全てを奪ったかと思いきや、
その間から光の柱が立ち昇る…
現前に広がる光と闇のコントラスト
そして…厳かに満ちた審判が始まる…

”主よ!僕は一体何を手放さなければならないのですか!
あなたのみ国には何が残されるのですか!
僕にはまだ執着が有ります
あなたの光の剣で断ち切って下さい!
僕に出来る事は何もない…
全てをあなたの御手にゆだねます…”

僕はその時、引っ越しを控えていた
荷物の整理を余儀なくされていた
大切な本、レコード…涙を飲んで手放すことを考えていた
一体、どれにしたらいいんだろうか…

七年前の夏、クエーカーの礼拝会…
現臨が望む時、どんな子細な事柄でさえも、
世界の終わり、新天新地の大ドラマに変えてしまう…
そして…子細な事柄に隠れた問題、重荷も取り払われた
僕のチッポケな世界は確かに変容した

後にある人から尋ねられた
「あなたの抱えている深刻な問題…お察しします…
あなたに何か助けになることはありませんか?」
「助け?…それでしたらアリさんかクロネコさん(引っ越し屋さんの事)がうまくやってくれると思いますよ!
心思いはまだ多少ありますが、もう大方断ち切りましたから大丈夫ですよ…」

集う人々はそれぞれの思いを秘めて祈り坐っている
安息日を守っている(居眠り)人も居る事だろう
だが、ひと夏の変容のことを知る人は誰も居ない…













コメント
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