からくり出張所

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黒川から故郷を見る

2009年05月14日 10時15分00秒 | 佐賀のこと

 昨日BSで見た「ルビコンの決断」の再放送は、一週間前にテレビ東京で見た番組で、珍しく二度しっかり見てしまいました。「黒川温泉はなぜ温泉界の雄になり得たか」が主題でした。 温泉で生きてきた武雄市を故郷とする私としては気になる番組。 二年前に家族で黒川温泉に行った時の感想が思い浮かびました。

この番組での黒川温泉の選択は様々ありましたが、自分なりに読み取ったのは、次の通りです。

①核になる人物のもとに24軒の旅館がまとまり、現在まで離脱者がいない。第二世代の活躍。

②温泉エリアというゾーンを非日常の世界に保っている。

③客は何を求めるか、時代を先取りするアンテナを高く上げてフィードバックしている。

④世に向けた宣伝の継続、事業としてのスキルアップを忘れない。

⑤自治体を巻き込んだ観光事業をしている。

⑥作ったゾーン、街並みの雰囲気、色合い等のコンセプトを頑固なまでに維持している。

⑦地産地消、地域との共存共栄を図っている。

このようにそつのない観点でまとめられていました。もちろんこの番組では言えないマイナス面も数多く起きていると思いますし、一昨年そのような話をこの地域で聞いてきました。 とはいえ、二年前に自分で書いたブログを読み返してみるとこの番組の云わんとするところも納得出来ます。  マイナス面を吹き飛ばす、いや、押し包むまでの黒川人気です。我が故郷・武雄温泉はいかなる方策で世に出て行くのでしょうか?

黒川温泉は、鐡道もない主街道から外れた熊本県の小国町という山村です。筑後川の源流地域と云えば山深さも想像できると思います。それに引き替え武雄市は、佐世保線という準本線の武雄温泉駅とその前後に4つの駅を持つ好エリアです。 新幹線駅、高速インターもあり地の利は充分です。 この環境から見ていくと、この先の作戦は山ほどありそうです。

これまでは武雄町中心の温泉コンセプトしか思い浮かばなかった小さな市が合併を機に温泉を核に様々なことが出来るのではないだろうかと漠然とした期待を持っています。

温泉、農産物、グルメ、陶磁器・工芸品、歴史、学び、医療、観光基地、それに地元では知名度が低いが世界的企業 等々 期待できるものは山ほどあります。(もっとありそう)

 ただ、黒川温泉の推進力は思いが一つにまとまったことのようです。 知名度今一歩の我が町は、一つにまとまることができなければ全てが画餅で終わってしまいそうな気がします。 二度見たこの番組に武雄市のこれからがオーバーラップしてしまいました。 天の利・地の利・人の和ということでしょうか。 ふと浮かんだ思いを書き殴ってみました。