からくり出張所

様々なからくりを徒然なるままに書くつもりです。
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運転室拝見(1)

2009年05月22日 22時06分58秒 | ライブスチーム

 最近の本業であるライブスチーム作成も先日のアスタ-ホビー訪問を機に急速に減速し、まるでリーマンショックの再来であります。縁起でもないので本日は床屋からお寺に回ってお墓参りで厄払い。更には整体で軽快になったおかげで趣味の企画を沈思黙考しおりました。(笑)

で、思いついたことは、蒸気機関車の運転室拝見 講座です。  これまで自分のものも含めて様々な機関車を見てきたのですが、運転室の記録はありません。45mmゲージは単純なのでまあいいかとかってに思っていたようです。 ところが手持ちの写真を見直すと色々あって面白いことが分かりました。設計者の個性が表れるようでもあります。 内容としては我がHPのネタでありますが手っ取り早いブログで時折紹介してみることにします。いずれHPに格納しておきます。

最初は我が家に昭和57年以来鎮座しているClimaxです。全動輪を駆動する6WDの歯車の固まりといえる機関車です。詳細はここをご覧下さい

Climax

この機関車はブタンガスを燃料にしており、燃焼時には既に空気と混合されておりガスの圧力で煙突から排気されます。従って燃焼を助ける通風弁がないので一般的なアルコール焚きよりも単純な運転室です。

Climax_cab

最上部のマイナス型ネジは軸動ポンプからの給水をON・offしボイラーの水位をコントロールする給水弁です。水は後方のテンダーから床下の銅管を経て軸動ポンプでボイラー圧力以上に加圧され注水されます。 その際、左側のナット内にある逆止弁からボイラーに入ります。 給水弁を開くと逆止弁が働き下から立ち上がる銅管から給水弁を経て青緑色のシリコンチューブの水路が出来るので余剰水はテンダーに戻ります。 給水弁直下の半分見えている黒い回転部が加減弁です。 ボイラーからの蒸気をエンジンに送るための弁です。その出力は加減弁の回転角度で決まります。

左側のガラス管がボイラーの水の位置を示す水位計、右側に延びるレバーは前進後進や速度を制御する逆転弁です。この機関車はラジコン化しているのでこのような姿です。 そして中央左下に出ている棒はガスバーナーの空気穴を調整するためのものです。 これがこの機関車の運転室の全てであります。単純ですがいずれも重要な働きをしています。

そうそう、右上のメーターは圧力計です。5kg/cm2までの目盛りがありますが、4kg/cm2弱で安全弁が噴き上がります。これも重要な部品の一つですね。安全弁は後方のドームの中に2個隠されています。

我が家で一番古いライブスチームを紹介してみました。ガス燃焼のコツを覚えれば意外に簡単に運転できる機関車です。でもこれが大変なんです。寒冷期には気化しづらく、盛夏にはデンダーのガスタンクへの注入が難しくていつも泣いています。(汗) それでも難しいことの解決が楽しみなのも趣味です。仕事とは180度違っているから不思議です。

無事安定すると30分近く走行してくれます。給水ポンプの利きも充分で負荷がない場合は溢れ気味になります。

初回につき装置の説明も入れて運転マニュアル的な内容になりました。 小型ライブスチームとはどのようなものかを知っていただければ幸いです。そして興味を持つ人が一人でも増えれば嬉しいなと思います。 第一弾はこんなところでおわりましょう。

ここまで読んでいただきありがとうございます。