昨日の書きかけを今朝フォローしてしまいましたので眠くなる前に一席。とは言え終日自宅で仕事でしたのでネタはありません。先日駅構内に出ていた臨時の古書店で山本夏彦さんの「愚図の大いそがし」を手にして拾い読み。 相変わらずいちいちごもっともなことが満載です。「本を読むのは死んだ人と話をすることです。」と云うくだりはいつも感心します。内田百閒さんの「深夜の初会」という座談集を読んでいるとまさにこの感覚になるから不思議です。百閒先生を通じて往年の名士が語りかけてきますし、百閒さんの頭からの湯気も伝わります。夏彦先生の話にごもっともと相槌を打ってしまうのは先生との会話が成り立っているからでしょう。なかなか為になる話を拝聴しております。
酔考さんと往年の滅びた言葉を「隠居語」と名付けて語り合うこともありますが、夏彦翁はスケールが大きくて (江戸の) 粋(いき)をはじめ今はあとかたもないものを勢揃いさせ、これを「亡びしもの」と題す とされていたようです。
かたはらに秋草の花語るらく ほろびしものはなつかしきかな 牧水
とありました。ほろびしものが如何に多いか、考えれば次第に嫌になります。酔考さんとできる範囲で細々維持していくしかなさそうです。
突然ですが口舌の徒は唾棄したい人種でありますなぁー。選挙前だから目立つこと、五月蠅いのでモノトーンの番組で我慢しています。
アルバムで見つけた使わぬカメラと使えぬカメラです。Rolleiflex3.5F そのデジカメ版 そしてグリコ版 こんな写真がありました。一時は頑張って使っていた中判カメラですが、このところすっかり眠らせており、さてどうしようかという問題写真です。亡びゆくものかなぁー(^0^;)
そしてこれはほろびたものかなぁー??
ソ連製 ルサール20mm/f5.6
以前紹介したレンズです。これで撮ったらどうなるかなと云うものがありました。
( ルサール20mm/f5.6 f11)
GXR MOUNT A12に付けて f11まで絞って撮ってあります。上のビー玉が切り取った風景です。
(追記)
コシナ21mm/f4 を絞りf8 にして撮った同じ風景がありますが、このソ連レンズが解像度に勝っているような気がします。護岸の手摺りが。 さすがに兵器だったレンズです。興味ある方は面倒ですけどクリックしてください。
クラシックレンズはその殆どが亡びゆくものでしたが、最近はGXRのおかげでデジカメレンズとして復活中です。しかしながら私だけの話かも知れませんけど。
それにつけてもGXR MOUNT A12 の有用性を認識していますが、更に進化するのかそれとも亡びゆくものなのか大いに気懸かりです。そろそろはっきりして欲しい時期かも知れませんね。
そう言えば肝心の蒸気機関車やライブスチームなどもこのお仲間のようですね。くわばらくわばら。
さてさて亡びゆくものの復活に専念しなければ。 と云うお話でした。