花粉のせいか風邪のせいなのか鼻がグスグスして頭がボーッとしています。そんなコンディションなのにもうすぐお客さんが見えます。ボンヤリと受け答えしながらも歓談になればいいと思っています。反応がのろくなっているのでちょうどいいかも知れません。
ところで五月連休でいつも思い起こされるのは、佐賀県有田の陶器市です。明治20年代生まれの祖母は有田出身、毎年この季節は一人で盛り上がって有田へ買い出しに出かけ山ほど焼き物を買い込んで知人に配るのが趣味でした。(笑) 「今日から品評会だ。」と云って有田へ日参していたようです。 だからお金なんか貯まるはずがないと家族は呆れていました。 当時伯父、すなわち祖母の甥が有田大手のK社に勤めており祖母が訪れると掘り出し物を幾つか渡してくれていたようです。いまで云うインサイダー取引です。そのためか買い物の成果は結構よかったようですが、我が家に残ったものは殆どありません。更には東京の親戚の家で「あなたのお祖母ちゃんにもらったのよ。」と素晴らしい曾祖父の遺品に出会い絶句したこともありますが、まあ祖母らしい気前の良さにも感心しました。 祖母や伯父もすでにあちらに行ってしまいましたが、陶器市からは様々なことを連想してしまいます。
6年ほど前にはご近所の酔考さんと陶器市珍道中をやったり、3年前には樋渡市長さんに有田まで同行して買い物を楽しんだことも楽しい記憶です。 この時第二回目の武雄温泉楼門朝市に遭遇しました。 今とは隔世の感がある手作りの市でしたね。 この季節には何とか陶器市に到達しようとする最近ですが、なかなか遠征の足が延ばせず今年も家ごもりの連休となりました。次は何時行けるでしょうか。
不況で首が回らないと伝わる有田の町ですが、好天に恵まれて少しでも盛り上がってもらいたいと願います。
さてそろそろ来客の時間です。