簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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食べたまま、書いてます。

四国遍路 お接待

2009-03-24 | Weblog
遍路道で「お接待」と言われる無償で飲食物の提供を受けることが有るらしい。

八番・熊谷寺へ向う途中、“四国霊場巡拝のお遍路さんにお接待いたします お立ち寄り下さい”と書かれた看板を眼にした。

これがお接待かと思い、初めての遭遇に、恐る恐る戸を開け訪ねてみた。
人懐こい老婆が笑顔で迎い入れ、椅子を進めながら早々とお茶を入れてくれる。

熱いお茶をすすり、お菓子を勧められるままに頬張りながら、しばし話に花が咲く。
これから八番に向うこと、今日は十番まで廻ることなど。
今晩の宿を告げると、それはうちの子が営む宿だと言う。
不思議な巡り合わせ、これも何かの縁なのか?

こうした全くの見返を求めない行為がお四国の特徴であり、魅力の一つだと言われている。
遍路の道中にこう言った場所は結構有るらしい。
中には歩き遍路に対して宿泊場所を提供するお接待も有るとか。
このようなお接待は「断ってはならない」とされ、お礼に納め札を差し出すのが良いとされる。

お接待が当たり前の事として振舞われることに大きな驚きを感じてしまう。
これから先、どんなお接待にめぐり合うことが出来るのか、チョッピリ楽しみでも有る。

お接待と言い、納め札の少年と言い、どうやら”お四国”では、歩き遍路は特別な存在らしい。

【写真:お接待】
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