簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

「乗りテツ」の悩み(JR全線乗潰しの旅)

2010-02-09 | Weblog
電車で旅をする時は、車窓を流れる景色を楽しんでいる。
特に「乗りテツ」と言われる範疇の人種(家族に言わせると、どうやら私も同一種族らしい)は
鉄道に乗ること自体が目的で、鉄道を乗り継いで旅をしているから、日がな一日車窓を眺めて
いることになる。

 【写真:身延線沼久保付近】

着かず離れず流れる川、何と言う川だろう?
遠くに雪を頂いた山、あれは何と言う山だろう?
海岸線の遥か向うに突き出た半島、あれは・・・?
今渡った長い鉄橋は、このトンネルは、今どのあたりを走っているのだろうか?
少しスピードが落ちたようだが・・勾配はどれぐらい有るのかな?などなど。
鉄道好きには、乗っていて知りたいと思うことが随分と多い。

 【写真:中央線日野春付近】

こんな時、いつも持ち歩いている時刻表の“さくいん地図”では役に立たない。
これは、駅名を知るには良いのだが、この地図はページに収まるように大きく歪められているから、
実際の駅間の距離も正確では無いし、目的が違うから当然それらの名前は記載されていない。

「国内交通利用ガイド 全国旅行」なら、鉄道以外に主なバス路線も記載されているし、観光地の
情報も盛られている。
それに、有名どころの山や川の名前は記載されているから粗方は知ることが出来る。
しかし、この地図にも大きな欠点が有る。
それは、時刻表と同様、横長のページに収めるため地図が歪められていることだ。
だから、距離感が全く合ってはいないし、位置関係も微妙に違う。

正確に知ったからと言ってどうと言うものでも無いが、鉄道好きは、どう言う訳か細かな事に拘って
知りたがる。
知っている事が単なる自己満足の世界では有るが、解らないとなると余計知りたくなる。
乗り合わせた土地の人に聞けば良さそうだが、同年輩なら兎も角、最近は若い人にはおいそれと
声を掛け辛い。
車掌さんに聞くのが手っ取り早くて良いが、最近のローカル線はワンマンばかりだ。

 【写真:奥飛騨温泉郷から槍ヶ岳を望む】

家に帰って旅先を思い出しながら日本地図で調べる事も有るが、やはりその時、現地で知るからこそ
感動が有り、知った事で値打ちが出る。
後から調べて解れば、それはそれで良いのだが、かなり意味合いが違うように思えるのだ。

そんなもどかしい思いを解消してくれる本が発売されている。(続)
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