西日本豪雨の災害発生後県内の宿泊施設にはキャンセルが相次いだと言う。
災害発生から半月余りの間に、予約のキャンセルは10万人にも及び、その減
収額は10億円に上ると推計された。
著名な観光地の中にも浸水被害があったが、多くはさほど深刻なものでは無
かった。殆ど被害の無かった倉敷美観地区や岡山城・後楽園など、県内の主要
な観光地でも軒並み観光客の入り込みが激減した。
県北部の美作三湯(湯郷・奥津・湯原温泉)でも、宿泊キャンセルが相次ぎ、
7月は前年同期比で最大88%の減少と伝えられている。
確かに道路で通行止めの箇所は有ったが、その殆どには迂回路が設けられて
いる。鉄道も不通区間が少なからず有ったが、その区間はバスで代行され、多
少時間が掛かり不便ではあるが、目的地までたどり着けないと言うことは無い。
県全体が甚大な被害に遭った。被害が大きくて観光客を受け入れていない。
道路がズタズタで現地に入れない等の情報が錯綜した結果だと言われている。
いわゆる「風評被害」である。
こうした事から関係者からは、深刻な懸念の声が漏れ、県も「大変憂慮すべ
き事態」とし、早急にキャンペーンなどの手を打った。
8月初め宿泊料五千円の割引クーポンを、宿泊予約サイトを通じて二千枚発行
したところ、好評で即日に完売したとして、更に四千円の割引クーポンを一万
枚追加している。
県は「観光産業を盛り上げたい」としているが、予算の制約もありこう言った
施策の効果は一時的である。ここに来て観光客は戻りつつあるが、やはり地道に
魅力を訴えて、観光客を取り戻すことになるだろう。
(写真上から後楽園・岡山城、倉敷美観地区、湯郷・奥津・湯原の美作三湯)(続)
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