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開通した瀬戸大橋の割高な通行料金から、当初はフェリー運航会社の経営
はこの先も安泰かに見えた。
しかし余りの高額な大橋の通行料金で利用が延びず、恩恵にあずかる筈の周
辺自治体からは目に見える効果が期待できないとあって、通行料の値下げ運
動がおこるようになる。
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その利用の大きな妨げとなっていた開通当初の1キロ当り約420円と言う高
額な通行料金は、その後紆余曲折を経て段階的に下げられ、今ではETC車なら
凡そ1/3となった。結果他の高速道路と比べればまだまだ割高感は拭えないが、
それでも通行量は大幅に増えた。と同時にフェリーの利用客は激減した。
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たちまち経営難に陥った船会社の内、何社は敢え無く撤退、今唯一一社が
一日に数往復と心細い運行を受け持つのみとなってしまった。
今では一社独占とは言え、先行きに大きな不安を抱えての営業が続いている。
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一方大橋を渡る鉄道も、岡山と高松を凡そ1時間で結ぶ快速マリンライナー
が1時間に2本程度運行し、更にその間を縫うように特急が、高知には「南風」、
松山には「しおかぜ」が1時間に1本ほどの割で運行し、四国連絡の利便性は
格段に向上した。
その結果、四国と本州間では通勤や通学に、また買い物や通院に使う人達は
確実に増え、人と物の流れを大きく変えた。
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しかし全長12Km、海上部9.4Kmの大橋は、雨や風には弱い。
鉄道は瞬間風速が25m/sを越えるとたちまち運行が中止される。
また高速道路は、10分間の平均風速が25m/sを越えると全車通行止めとなる。
大橋は、安くなったとは言え今なお料金が高いのみならず、雨風の影響を受け
やすいと言う致命的な欠点を持っている。(続)
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