「味野商店街」の空き店舗に、地場のジーンズメーカー等の販売店を
誘致し集積させ、観光客を呼び込もうとする「児島ジーンズストリート
構想」は、着実に成果を出し始めている。
商店街の400mほどの通りとその周辺には、ジーンズメーカーの直売
場や工房・ギャラリーなど新しい店舗などが軒を連ねる様になった。

そんな中、ジーンズ目的で集まる客を目当てにしたおしゃれなカフェ
や食事処等も増え始めた。
こうしてシャッター通りは、今までとは一味違った店舗が混在する、賑
やかな通りへと生まれ変わり始め、今ではその数も30軒を超えると言う。

このエリアに近づくと、ビルの壁面に飾られた巨大なジーンズの看板
にまず驚かされる。
通りには商店街名物のアーチ・アーケイドに代りに、ジーンズが吊るさ
れていて、まるで洗濯をしたジーンズを干しているように見える。

自販機もたばこの吸い殻入れもお土産の包装紙も、ソフトクリームま
でもがみんなデニム色に染まり一色だ。
通の中央付近には小さな公園があり、そこにはワークショップで造られ
たデニムの切れ端が花のように咲いたデニムの木が植えられている。

通にはカラフルに彩られたおしゃれな店が軒を連ねていて、様々な商
品がその店先を賑合わせている。
ジーンズのことは良く知らないが、有名処が揃っているという。
高価なビンテージ物、オーダーメードから安価な品まで、商品のライン
アップは多彩で、愛好者にはたまらないらしい。

デニム生地を使った小物類やアクセサリーなども、豊富に品揃えがさ
れているようだ。
シャッター商店が少なくなった今では、ウインドーを見て、店先を冷や
かしながら歩くだけでも楽しい通りに生まれかわっている。(続)


