「坂は照るてる 鈴鹿はくもる あいの土山 雨が降る」
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歌川広重の画く道中図「東海道五十三次(保永堂版)」では、宿場・
土山の図「春の雨」として、雨の中、橋を渡る大名行列を画いている。
一行は田村川に架かる田村橋を渡り、正面に田村神社の杜を見て、合
羽を着た一団が雨の中悄然と頭を垂れながら、宿場に向かい歩く姿を克
明に画いている。
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広重はこの強く降る春の雨を、垂直線と斜線を二版に分けて刷り込む
ことで、激しさを強調した。
珍しい低い欄干付きの橋の下は、雨により水嵩が増し、荒々しく流れ
下る川も画かれている。仮橋の時代は大雨ともなると、橋渡りは禁止さ
れ徒渡りを余儀なくされると、溺れ死ぬものが多数出たという言い伝え
も残るそんな暴れ川の様子をも窺わせている。
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土山は馬子唄で唄われる通り、伊勢の海から吹き上げてくる風が、鈴
鹿山脈を越えると雨になることが多いらしい。
昔から土地の人々は、風の流れと雲の動きで雨をよんでいた。
そのことから「あいの土山」の解釈は、「あいのう雨が降る」という
方言から「もうすぐ雨になる」との意とする説があるが、「あい」の解
釈には異説が8つあり、未だに定説はないそうだ。(甲賀市HP)
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これまで「あい」は峠と宿場の「間(あいだ)」の意と思っていたが、
そう言う説も有るらしい。
しかし今日では、単に「土山」の枕詞のように「あいの土山」として使
われる事が多いらしい。
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橋を渡り神社の深閑とした杜を暫く進むと、右手に高札場跡がある。
永代板橋である田村橋が架けられたことで、東海道は付け替えられ、
その一部となった道である。
道はやがて広々とした表参道に行き当たり東海道は左に折れる。
右に曲がれば田村神社が鎮座し、正面に御拝殿がある。(続)
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歌川広重の画く道中図「東海道五十三次(保永堂版)」では、宿場・
土山の図「春の雨」として、雨の中、橋を渡る大名行列を画いている。
一行は田村川に架かる田村橋を渡り、正面に田村神社の杜を見て、合
羽を着た一団が雨の中悄然と頭を垂れながら、宿場に向かい歩く姿を克
明に画いている。
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広重はこの強く降る春の雨を、垂直線と斜線を二版に分けて刷り込む
ことで、激しさを強調した。
珍しい低い欄干付きの橋の下は、雨により水嵩が増し、荒々しく流れ
下る川も画かれている。仮橋の時代は大雨ともなると、橋渡りは禁止さ
れ徒渡りを余儀なくされると、溺れ死ぬものが多数出たという言い伝え
も残るそんな暴れ川の様子をも窺わせている。
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土山は馬子唄で唄われる通り、伊勢の海から吹き上げてくる風が、鈴
鹿山脈を越えると雨になることが多いらしい。
昔から土地の人々は、風の流れと雲の動きで雨をよんでいた。
そのことから「あいの土山」の解釈は、「あいのう雨が降る」という
方言から「もうすぐ雨になる」との意とする説があるが、「あい」の解
釈には異説が8つあり、未だに定説はないそうだ。(甲賀市HP)
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これまで「あい」は峠と宿場の「間(あいだ)」の意と思っていたが、
そう言う説も有るらしい。
しかし今日では、単に「土山」の枕詞のように「あいの土山」として使
われる事が多いらしい。
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橋を渡り神社の深閑とした杜を暫く進むと、右手に高札場跡がある。
永代板橋である田村橋が架けられたことで、東海道は付け替えられ、
その一部となった道である。
道はやがて広々とした表参道に行き当たり東海道は左に折れる。
右に曲がれば田村神社が鎮座し、正面に御拝殿がある。(続)
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