流行り始めると当然そこには、新たな問題も生じてくる。
当初は棒の先にスマホを取り付け、セルフタイマーで自身を取るための撮影
補助具で有った「自撮り棒」ではあるが、近頃は手元のリモコンで、シャッ
ターボタンをコントロール出来る高級品なども出揃っているらしく、こうな
るとその便利品を使うシーンは格段に増えてくる。
しかし普及すればするほど、やはりその使用シーンでのマナーが問題になる
のは世の常で、近頃では人混みなどでの使用で接触するなど、思わぬトラブル
も起こっているらしい。
こんな状況にいち早く反応したのがJR西日本である。
人混みで棒が他の乗客に当り、誤って25000ボルトの高圧電線にでも触れたら
(近づいて放電と言う心配もある)大変なことに成る。
こんなことから、北陸新幹線の開業に沸く沿線の金沢、新高岡、富山、黒部宇
奈月温泉、糸魚川の五駅(JR西日本管内の駅)では使用禁止の措置を取った。
年間集客数日本一を誇る東京ディズニーリゾートなどは、以前から使用を
禁止しているらしく、他にも金沢21世紀美術館や、一部動物園などでも動物
のストレス防止のためとして禁止、コンサート会場でも禁止の所が有る。
また使いようによっては凶器に成り得るとの懸念もあるとかで、今後も状況
次第でこの規制は拡がりをみせるのでは、などとの声も上がっているそうだ。
30年余り前一日本人が発明し、近年になり特許が切れ、俄かに普及が進んで
いる「自撮り棒」ではあるが、今後の命運は一重に使う人のマナーに掛ってい
ると言えそうだ。(続) (写真:本文とは無関係 金沢・近江町市場)
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