簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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謎の熊山遺跡 (JR乗り潰し・山陽本線)

2016-03-18 | Weblog
 列車は和気辺りでは見え隠れする金剛川に沿いながら進み、やがてそれが吉
井川の本流に合流するとここからは暫くその堤防下をのんびりと進む。
やがて左手には次第に山塊が近付いてくる。





 標高508mの熊山で、吉井川の東岸に位置する備前の国の最高峰だ。
古代吉備の国の、東の隅(くま)にあることからこのように呼ばれている。
山頂までは道幅は広くないが舗装された道路が整備されていて、車ならここ熊山駅
側からも、南麓の赤穂線・香登駅側からも登ることが出来る。

 香登側から登れば途中、アジサイ寺として知られる福生寺が中腹にある。
またハイキングコースもこのルートのほか、吉井川が流れる西麓からもあり、歩いて
登る登山道が幾筋も整備されている。





 ここは山頂近くにある「石積み熊山遺跡」が知られている。
この流紋岩の石積遺構は、日本のピラミッドだ、墳墓だ、宗教儀式の施設だなどと、
謎の建造物として議論を呼んだ時期も有った。
しかし、熊山周辺にはその昔から山岳宗教の寺院の存在が知られていたことなど
から、今日では奈良時代前期に造立された仏塔の一つである方形壇塔との説が
有力のようだ。
これと同様なものは、東アジアから東南アジアにかけても分布が見られると言う。





 付近では現在までに33ヵ所にも及ぶ石積遺構が確認されているが、それらは全
て築造時期が異なるらしい。
今日残るものは崩れて原型をとどめないものが多い中、この形が確認できる最大
の一基が国の重要文化に指定されている。(続)

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