簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

片鉄ロマン街道(JR乗り潰し・山陽本線)

2016-03-16 | Weblog
 和気駅を出るとすぐに右手に、鉄道の廃線跡が見えて来る。
これは旧片上鉄道の廃線跡で、瀬戸内海に面した備前市の片上から内陸部の柵
原鉱山を結ぶ、同和鉱業が経営する私鉄であった。



 明治期以降に開発された柵原鉱山は、東洋一の硫化鉄鉱として高い評価を得て
栄え、三石地区の耐火煉瓦と共に工業県としての岡山発展の原動力となってきた。
その鉱山で産出される鉱石の運搬を担ったのがこの鉄道で、それまでの吉井川の
高瀬舟に変る交通として主役の座を取って代わり、通勤や通学の足としても利用さ
れていた。



 平成3年に廃止になった線路跡は、いま「片鉄ロマン街道」と言う総延長34Kmの
自転車道として復活している。
 沿道は吉井川とは付かず離れずの関係で、その清流や四季が織りなす山々の
装いを楽しみながら進むことが出来る。
途中にはトンネルや踏み切り、当時使われたプラットホームや駅舎のほか、道端
の何でも無いところに信号機、距離標なども残されていて、当時の面影を今に伝
えている。



 当時の終点であった柵原の一つ手前の吉ケ原(きちがはら)駅は、鉄道が廃止に
なった後も残され、維持管理が行われ鉱山跡地に整備された「柵原ふれあい鉱山
公園」の中心施設となっていて、ここには「鉱山資料館」も併設されている。
加えてこのほどこの駅から500mほど終点寄りまで線路が復元され、新しい駅・幸
福柵原駅が新設された。





 ここには当時使われていた車両が、11両も保存されている。
その内の8両は動態保存されていて、これらの駅間などで、毎月第一日曜日には
展示運転が行われる。(続)



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